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2022年スーパーフォーミュラ、タイトル争いの明暗分けた予選パフォーマンス。野尻智紀の平均予選順位“2.2”は「クレイジー」と平川亮

平川亮は、2022年シーズンのスーパーフォーミュラのタイトル争いを決定づけた要因は、野尻智紀が予選で見せた“クレイジー”な安定感だと語った。

Tomoki Nojiri, TEAM MUGEN

写真:: Jun Goto

 carenex TEAM IMPULの平川亮は、2022年のスーパーフォーミュラをランキング3位で終了。悲願の初タイトルとはならなかったが、特にシーズン序盤は野尻智紀(TEAM MUGEN)と共に間違いなくタイトル争いの主役にいた。

 平川は開幕の富士ラウンドで、野尻とがっぷり四つの争いを展開した。自身もハイライトに挙げる第1戦では、激しいバトルの末に野尻をオーバーテイクして優勝を飾ると、第2戦でも8番グリッドから2位に食い込んだ。

 第4戦オートポリスでも8番手スタートから今季2勝目を飾った平川だが、毎戦のようにポールポジションを獲得する野尻が着実に上位フィニッシュしてポイントを積み上げる一方、自身は第5戦からの3レースで4ポイントしか獲得できず、タイトル争いでは野尻の圧倒的優勢に変わっていった。

 結果的に第9戦でタイトルを確定させた野尻は、10戦全てで決勝4位以内という驚異的なまでに安定したリザルトが目を引くが、これは予選のパフォーマンスが圧倒的だったことが大きい。彼は10戦中6戦でポールポジションを獲得しており、グリッド2列目以内に入れなかったのは第1戦富士(6番手)だけである。

2022スーパーフォーミュラ:平均予選順位トップ5

  ドライバー チーム 平均グリッド 獲得ボーナスポイント
1 Japan 野尻智紀 TEAM MUGEN 2.2 20
2 France サッシャ・フェネストラズ KONDO RACING 5.8 7
3 Japan 宮田莉朋 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S 6.8 8
4 Japan 牧野任祐 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 7 1
5 Japan坪井翔 P.MU/CERUMO・INGING 8.8 2

 一方の平川は、予選トップ3に入ったのは開幕戦の1回のみで、シングルグリッドを獲得したレースも5戦しかない。野尻の平均予選順位が2.2であるのに対し、平川は9.4。逆に言えば平川の決勝での追い上げが驚異的であり、完走した8レースでは必ず予選順位より上のポジションでフィニッシュしている。

 シーズンを通して予選パフォーマンスに苦しんだ平川だが、彼はシーズンを総括して、間違いなく予選が鍵になったと語った。

「シーズン序盤は調子が良く、開幕戦で優勝して第2戦では2位に入れました。でも、野尻選手の予選平均が2.2というのは……クレイジーですよ。そこが僕たちとの差でした」

「彼は常にフロントロウから自分のレースができたので、彼のあのパフォーマンスにも納得です。僕は予選で苦労したのでリスクを冒すしかなく、それがうまくいったり、逆にうまくいかない時もありました」

「それ(予選順位)がこのシーズンを物語ってしますし、だからこそ彼はあれほど大差でチャンピオンになれたんだと思います。予選が間違いなく鍵になりました」

 平川は最終戦をサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)と同点で迎えたが、決勝レースではコース上でバトルを展開した結果、フェネストラズ4位、平川5位となり、ランキング2位も逃す形となった。

 平川はランキング3位が妥当な結果だとしつつ、決勝ではTEAM IMPULの2台が直線スピードに苦労していたと明かした。アプリ『SFgo』でバトル中の平川とフェネストラズのトップスピードを比較すると、平川が285km/hに対して、フェネストラズ290km/h。なお、この時両者オーバーテイクシステムを使用していた。

 そして来季のスーパーフォーミュラでは、より接近したレースを目指すため、新しいエアロパッケージの導入が目指されている。平川はこれが勢力図を変えるきっかけになればと語った。

「完全にリセットされるわけではありませんが、エアロが変わることで(野尻のアドバンテージが)中和されるかもしれません」

「早く何か見つけ出せればと思います。そうじゃないとまた、タイトル争いがすぐ終わってしまいますので」

 
 
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