スーパーフォーミュラ初挑戦ハイマン、ルーキーテストは「シェイクダウンのようだった」導入予定の新エアロが新人勢の追い風に?
ラウル・ハイマンは、初参加となったスーパーフォーミュラのルーキーテストを振り返り、チームにとってはマシンの「シェイクダウンみたいだった」と語っている。
写真:: Masahide Kamio
12月7日~8日にかけて鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラのルーキーテストにB-Max Racingから参加したラウル・ハイマン。彼はスーパーフォーミュラ初ドライブとなったものの、テストではシェイクダウン作業を行なう必要があったと明かした。
2022年のフォーミュラ・リージョナル・アメリカ(FRA)シリーズでタイトルを獲得し、ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)から60万ドル(約8100万円)の活動資金援助とスーパーフォーミュラ参戦権を与えられたハイマンは、来季のスーパーフォーミュラにB-Maxから参戦すると見られている。
2日間のルーキーテストでハイマンは、今季TEAM GOHで佐藤蓮が走らせたシャシーを走らせた。ただしシーズン中はレッドブルのカラーリングが、今回のテストでは白基調に変更されていた。
ハイマンのベストタイムは、テスト2日目の午前セッションで記録した1分38秒153。両日ともタイムシートで最下位となったものの、2日目午後にデグナーでクラッシュを喫するまでは調子を上げていっていた。
「チームは先週末にマシンを手にしたばかりで、準備の時間は僅かしかなかった」
テストを振り返り、ハイマンはMotorsport.comに対してそう語った。
「僕らにとってはシェイクダンようなモノで、やらなきゃならない作業がたくさんあった。B-Maxは、できるだけ早くそれを終えるためにプッシュしてきた。マネジメント陣もメカニックも注力しているし、仕事に対する意欲は本当に高いと感じている」
「僕のドライビングの面では、まだまだ学ぶべきことがたくさんあるし、ラップタイムも削っていく必要がある。でも、新しいマシンがどんな挙動をするか分からないから、それを学んでいくのは大変なことだよ」
またハイマンはデグナーでのクラッシュに関して、次のように語っている。
「初めてニュータイヤを履いて走っていたんだけど、ステアリングの感覚が普通じゃなかったんだ。それで僕らはマシンを戻して修正をしたから、僕の最後の走行では感触は良くなっていたよ」
「感触が良くなったから、少しハードにプッシュしたんだ。ダウンフォースを感じたかったからね」
「でも、デグナーひとつ目をプッシュして抜けようとしたら縁石に当たって、それがコースオフに繋がったんだ。衝撃は少しあったけど、ダメージは最小限だった」
来シーズンはハイマンの他にも、レッドブルの育成ドライバーであるリアム・ローソンもスーパーフォーミュラデビューを果たすと見られている。
スーパーフォーミュラは、2023年から現行車両の『SF19』に新開発のエアロキットを追加することを目指しており、ハイマンはそうしたタイミングでシリーズに加われることがルーキードライバーにとっての追い風になると考えている。
「完全なイコールコンディションとは言わないが、誰もがマシンを正しく理解する機会になる」とハイマンは言う。
「公式テストもみんな同じ量だ。僕みたいなルーキーにとっては、それがよりフラットなところからスタートする手助けになるはずだ」
「鈴鹿以外のサーキットを僕は知らないし、タイヤやマシンに関しての知識もない。大きな挑戦になることは間違いないけど、エアロも違ってくる。それもかなり大きなことだ。ワクワクするし、僕にとってはポジティブなことだ」
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