ニック・デ・フリーズがスーパーフォーミュラに参戦! TEAM IMPULが第5戦〜第7戦での起用を発表……最終ラウンドは平良響がドライブ

ITOCHU ENEX TEAM IMPULが、今季スーパーフォーミュラ第5戦〜第7戦で元F1ドライバーのニック・デ・フリーズを起用することを発表した。

Nyck de Vries, Mahindra Racing

Nyck de Vries, Mahindra Racing

写真:: Simon Galloway / Motorsport Images

 スーパーフォーミュラに参戦するITOCHU ENEX TEAM IMPULが、モビリティリゾートもてぎでの第5戦以降に19号車を走らせるドライバーを発表。第5戦及び富士スピードウェイでの第6戦、第7戦はニック・デ・フリーズが起用されることが明らかとなった。

 TEAM IMPULは今季開幕当初、19号車のドライバーとして昨年のFIA F2チャンピオンであるテオ・プルシェールを起用していた。しかしプルシェールは開幕戦鈴鹿の後、インディカー・シリーズ挑戦のためにチームを離脱。第2戦オートポリスはアメリカのIMSAでトヨタ/レクサスファミリーの一員として活躍するベン・バーニコート、第3戦SUGO、第4戦富士はトヨタの育成ドライバーである平良響がステアリングを握った。

 そして8月25日に決勝が行なわれる第5戦と10月12日、13日にダブルヘッダーで開催される第6戦・第7戦は、デ・フリーズが起用されることになった。そして鈴鹿サーキットで11月9日、10日に行なわれる第8戦・第9戦は平良が再びステアリングを握る。

 現在TOYOTA GAZOO Racingの一員としてWEC(世界耐久選手権)の最高峰クラスに参戦するデ・フリーズは、これまで様々なカテゴリーで実績を積んできた。特筆すべきは、シングルシーターでのふたつのタイトル。2019年にはF1直下のFIA F2でチャンピオンに輝くと、フォーミュラEでも稀に見る大混戦となった2020-2021シーズンを制し、同シリーズがFIA世界選手権になって初の王者となった。

 2022年にはF1の複数のチームからフリー走行に出走。同年イタリアGPでは、虫垂炎に罹患したアレクサンダー・アルボンの代役としてウイリアムズから急遽F1デビューを果たし、いきなり9位入賞と好結果を残した。

 この活躍により、翌2023年には角田裕毅のチームメイトとしてアルファタウリ(現RB)のレギュラーシートを掴んだが十分な結果を残すことができず、シーズン途中でシートを失うことになってしまう。しかしながら、それまでの実績から能力に対する信頼度は高く、その後もフォーミュラEやWECなど様々なカテゴリーのシートを獲得し、活躍を続けている。

 また、開幕当初はセットアップがうまく決まらず苦戦していたTEAM IMPULも、ここ数戦は復調傾向。国本雄資は第3戦で7位、第4戦で6位と2戦連続入賞を記録している他、平良も第4戦でデビュー2戦目ながら9位に食い込んだ。デ・フリーズにとっては事前テストなしのぶっつけ本番となるが、どれほどのパフォーマンスを見せるかが注目される。

Hibiki Taita, ITOCHU ENEX TEAM IMPUL

Hibiki Taita, ITOCHU ENEX TEAM IMPUL

写真: Masahide Kamio

 

前の記事 大津弘樹、TGM Grand Prixからスーパーフォーミュラ今季残りレースに参戦へ。55号車のパフォーマンスアップには手応え
次の記事 元F1ドライバー、デ・フリーズの参戦で注目度も上昇中! スーパーフォーミュラ第5戦もてぎの観戦チケットをペア10組にプレゼント

最新ニュース

【コラム】FIA F3で“0勝王者”→F2昇格決めたフォルナローリ。5年のレースキャリアで優勝たったの2回……その実力をどう評価すべきか?

【コラム】FIA F3で“0勝王者”→F2昇格決めたフォルナローリ。5年のレースキャリアで優勝たったの2回……その実力をどう評価すべきか?

F3 FIA F3
Monza
【コラム】FIA F3で“0勝王者”→F2昇格決めたフォルナローリ。5年のレースキャリアで優勝たったの2回……その実力をどう評価すべきか?
MotoGPミサノ公式テスト:ドゥカティがトップ3を占める。来季を見据えた開発パーツも多く登場

MotoGPミサノ公式テスト:ドゥカティがトップ3を占める。来季を見据えた開発パーツも多く登場

MGP MotoGP
Misano Official Testing
MotoGPミサノ公式テスト:ドゥカティがトップ3を占める。来季を見据えた開発パーツも多く登場
ニューウェイ作の車両でF1王者になったハッキネン、フェルスタッペンの”精神”を考察「チームが問題を抱えていたら、集中などできない」

ニューウェイ作の車両でF1王者になったハッキネン、フェルスタッペンの”精神”を考察「チームが問題を抱えていたら、集中などできない」

F1 F1
ニューウェイ作の車両でF1王者になったハッキネン、フェルスタッペンの”精神”を考察「チームが問題を抱えていたら、集中などできない」
MotoGP、2025年から無線交信システムを導入へ。まずはレースディレクター→ライダーの一方向通信から……安全性向上に繋がると高評価

MotoGP、2025年から無線交信システムを導入へ。まずはレースディレクター→ライダーの一方向通信から……安全性向上に繋がると高評価

MGP MotoGP
Misano Official Testing
MotoGP、2025年から無線交信システムを導入へ。まずはレースディレクター→ライダーの一方向通信から……安全性向上に繋がると高評価

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

エディション

日本 日本