JRP倉下社長「オーバーテイクの機会を増やすのが一番重要」

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JRP倉下社長「オーバーテイクの機会を増やすのが一番重要」
執筆: 吉田知弘
2018/07/04 6:41

スーパーフォーミュラが2019年から導入する次期マシン「SF19」のメディア発表会が富士スピードウェイで行われた。

 富士スピードウェイでスーパーフォーミュラが2019年から導入を予定している次期マシン「SF19」のメディア発表会が行われ、JRPの倉下明社長は、SF14からSF19への主な変更点を語り、レース中のオーバーテイクを増やすことを一番念頭に置いて製作されたと明かした。

 あいにくの雨模様となった富士スピードウェイには、シェイクダウンを取材しようと多くのメディアが集まった。またこの発表会はサーキットに来場した一般の観客にも公開されるため、平日にも関わらず熱心なファンが多数集まった

 メディア発表会に登壇したJRPの倉下明社長は、このSF19開発の出発点となったストーリーを語った。

「今から2年前になりますが、初めてダラーラ社に訪れて、ちょうど(ファクトリーの)近くのレストランに行ってお昼をご一緒しました。その時、席に着くとすぐにダラーラの関係者から『(レースの)観客動員はオーバーテイクの回数に比例するということを知っているか?』といきなり言われました」

「そこで話をしていくうちに、『ミスター・クラシタ。オーバーテイクと、ラップタイムと、最高スピードと、どれが一番大事なんだ?』と質問されて、そこで私は『追い抜き、ラップタイム、最高速度の順でお願いします』と答えました。それから年月が流れて、今日ここにファビオさんがSF19を持ってきてくれるのを、とても楽しみに思っていました」

 また倉下社長はSF14からSF19への変更点として「オーバーテイクの増加」「2016年FIA安全基準に従ったマシン製作」「コストを抑えること」の3つの要素を挙げた。

「このクルマを作るにあたり、いくつか大事にした点がありました。ひとつ目はオーバーテイク(の回数を増やすこと)。ふたつ目は安全基準です。以前の車両(SF14)はかなり前の安全基準で作られたものでしたが、今回のクルマは2016年の安全基準に従って作ることでした。三つ目はコストです。メーカーさんやエントラントさんがクルマにかかるコスト負担を軽減するというのも大事な要素だと考えまして、SF14から使えるものはできるだけ使えるようにしました。またエンジンの運用に関しても改善しています。全戦で導入している2スペックタイヤに関しても、来年も継続していきたいと考えています」

 なお、気になるハロについて取り付けが可能な状態になっており、SF19開発のプロジェクトリーダーであるファビオ・グリッパ氏によると、ハロがある仕様とない仕様でホモロゲーションを取得済みとのこと。今シーズン後半に予定されているメーカーテストの中で実際にハロを装着したテストも予定しているとのことで、そこでドライバーから意見を聞いて、導入の判断を決めるという。

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この記事について

シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント SF19 Fuji testing
執筆者 吉田知弘
記事タイプ 速報ニュース