ダニール・クビアト、スーパーフォーミュラ参戦への関心を認める。12月のテスト参加に向けて「どのチームからの提案も歓迎したい」
ダニール・クビアトは、12月に開催されるスーパーフォーミュラの合同テストへの参加、そして2024年の同シリーズへの参戦を視野に入れているとして、そのためにあらゆるチャンスを掴もうとしていると語った。
先日motorsport.comが報じた通り、元F1ドライバーのダニール・クビアトは来季、既に決まっているランボルギーニのドライバーとしてのWEC(世界耐久選手権)での活動と並行して、日本のスーパーフォーミュラに参戦したいという意思を示している。この度クビアトが独占インタビューに応え、その思いを語った。
クビアトがスーパーフォーミュラに関心を持ったのは、意外なきっかけであった。スーパーフォーミュラの車両『SF23』は、2024年4月に中東で開催予定の自動運転レースの車両として採用されることとなっているが、クビアトはこのテストに参加したという。
「彼らはベンチマークを設定するためにドライバーを必要としていて、僕はそのマシンを少し体験することができた」
「フィーリングはとんでもなく良かったし、実際のチャンピオンシップは面白いかもしれないと思わせてくれた」
「僕はランボルギーニからWECのシートを得ているが、レース数は多くないし、ふたつ目のチャンピオンシップを追加するスペースもある」
「フォーミュラEでもチャンスをうかがっていたけれど、WECと日程が被るし、一方でスーパーフォーミュラにはぶつからない。これは良いことだった」
「スーパーフォーミュラは非常に競争力があり、レベルも高く、サーキットも素晴らしい。若手ドライバーとベテランが入り混じっていて、面白いと思ったんだ」
「僕は肉体的にも精神的にも、人生で最高の状態にあると感じている。だからコースに出れば、すぐに上位争いができると確信している」
クビアトはまず、鈴鹿サーキットで12月6日〜8日に開催される合同テスト兼ルーキーテストへの参加を目指し、参戦チームと話し合いを行なった。以前はNAKAJIMA RACINGから参加するのではないかと指摘されていたが、同チームはまだテストの計画を確定していないようで、クビアトは自分を受け入れてくれるチームならと、広くチャンスを募っているという。
「とてもポジティブな話し合いを何度か行ない、とあるチームとは口頭で合意した。でも最初に思ったほどうまくいかないこともある」
「時間的には少しタイトになってきているけど、僕はどのチームからの提案も歓迎したい」
「F1で走っていた時はホンダと良い関係だったし、NASCARの時はトヨタブランドのマシンに乗っていた。特に好き嫌いはないし、ただ戦うチャンスが欲しいんだ」
またクビアトは2024年シーズンのレギュラーシートを獲得した場合、スーパーフォーミュラが選手権として成長する手助けができれば嬉しいと付け加えた。
「その一翼を担えるのはとても幸せなことだ」
「この選手権には多くの可能性がある。インディカーがF1とは別の独自性を持っているのと同じように、スーパーフォーミュラも同じような存在になれると思う」
「僕の主な目標は、参戦してすぐに速さを見せること。そして、僕の参戦が他の国際的なドライバーたちの興味をかき立てれば、チャンピオンシップにとってもいいことだ」
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