”ガスリー・ルート”を辿れるか? スーパーフォーミュラ参戦のローソン「確実に可能」とF1への挑戦見据える
レッドブル育成ドライバーのリアム・ローソンは、ピエール・ガスリーのような成績をスーパーフォーミュラで残すことは「確実に可能だ」と考えおり、来季の参戦をF1への足がかりとして捉えている。
Liam Lawson(MUGEN)
Masahide Kamio
来季からスーパーフォーミュラへ参戦するリアム・ローソンは、ピエール・ガスリーのような記録を参戦初年度で記録することは可能だと考えている。
かねてよりFIA F2から日本のスーパーフォーミュラへの転向が噂されていたレッドブルの育成ドライバーのローソンは、ホンダ・レーシングの2023年のモータースポーツ活動計画発表会で、シリーズ2連覇中の野尻智紀のチームメイトとしてTEAM MUGENからスーパーフォーミュラに参戦することが発表された。
ローソンは、2019年シーズン後半にスーパーフォーミュラへ参戦したユーリ・ヴィップス以来の、来日レッドブル育成ドライバーとなる。
2017年にGP2(現FIA F2)チャンピオンとしてスーパーフォーミュラに参戦し、ルーキーイヤーながらもシーズン2勝を挙げてランキング2位となったピエール・ガスリーが2018年からF1フル参戦を果たしたという実績があるだけに、ローソンにとって2023年シーズンはF1昇格に向けて重要な1年となる。
2023年、ガスリーが持つ記録に並ぶことは可能だと感じているか、そうローソンに尋ねると彼は次のように語った。
「確実に可能だと思う」
「僕はただひとつの理由のためにここにいるし、それに向けて適切なチームと素晴らしいポジションにいる。目標はタイトルを戦うことだ」
ローソンは、9月のイタリアGPの頃からスーパーフォーミュラへの転向が検討されていたことを明かし、F2での3年目よりも新天地でのレースが魅力的だったと語った。
「F2ではタフな2シーズンを過ごしたから、そういう意味でも新しいチャンスがあることはとても魅力的だった」
ローソンはそう語る。
「F2ではもう1シーズンやりたくなかったから、完璧だったよ」
「ここ数年、ニック(キャシディ)が参戦していた頃から観ていたし、今経験してみると、F1へのステップアップには適していると思うんだ。そして、僕の目標はF1でレースをすることだ」
ローソンはまた、ガスリーがアルピーヌへ移籍したことで生まれた空席にレッドブルが自身を選ばなかった理由は理解できていると語った。最終的に、アルファタウリは他陣営からニック・デ・フリーズをF1参戦3年目となる角田裕毅のチームメイトに選んでいる。
「僕のF2シーズンがどうだったかを考えれば理解できることだし、その時にはまだF1マシンをきちんとドライブしていなかったからね」とローソンは言う。
「今、僕はもう1年、自分がそのシートを得るに相応しい理由を証明しなければならない。僕にとってはエキサイティングなことだ」
ローソンは鈴鹿サーキットで行なわれたルーキーテストで初めてスーパーフォーミュラの『SF19』をドライブ。初日は10位、2日目は18位となった。
ただ、スーパーフォーミュラは2023年からコース上でのバトル改善を目指し新型エアロパッケージを導入した『SF23』を投入するため、ローソンは純粋なパフォーマンスにはこだわらなかったという。
「今回のテストは、クルマを覚えること、様々なセットアップに慣れること、そして自分の好みとノジリの好みがどんなモノなのかを知ることが目的だった」とローソンは言う。
「来年の初めのレースまでに、もう一度(鈴鹿サーキットでの)テストがあるから、その時に自分たちがどの位置にいるのか、もっと現実的なことが分かると思う」
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