スーパーフォーミュラ

お互い“素晴らしい”と思える相手……山本vsキャシディの頂上決戦再び

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お互い“素晴らしい”と思える相手……山本vsキャシディの頂上決戦再び
執筆:
2019/10/26 3:00

昨年、スーパーフォーミュラ最終戦で手に汗握るバトルを繰り広げた山本尚貴とニック・キャシディ。今年もチャンピオンをかけて鈴鹿サーキットで直接対決に臨む。

 2019シーズンのチャンピオンが決まるスーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿。昨年この鈴鹿サーキットで激闘を繰り広げた山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)とニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)がチャンピオンをかけて再び対決する。

 昨年はキャシディがランキング首位で最終戦を迎えたが、ランキング3番手だった山本がポールポジションを獲得。決勝でも序盤から後続を引き離していったが、後半スティントにソフトタイヤを履いたキャシディが猛烈な勢いで追い上げ、最終ラップでは1秒差を切る接近戦のバトルとなった。

 ひとつのミスも許されない緊迫したバトルに、会場で観戦したファンも手に汗を握り、ゴール後にはスタンディングオベーションで2台のマシンを迎えた。

 今年もふたりはチャンピオン獲得の権利を持って最終戦にやってきた。昨年とは立場が異なり山本が29ポイントでランキング首位、キャシディは1ポイント差で2番手につけている。細かな条件はなく、純粋に最終戦を制したドライバーがチャンピオンとなる。

 最終決戦を前に金曜記者会見に登場したふたりは、お互いを“素晴らしいドライバー”と讃えていた。

 昨年、僅差でチャンピオンを獲得した山本だが、キャシディの前を走るということは決して容易なことではないと語った。

「ニック選手は実力は素晴らしい実力の持ち主ですし、彼の前で走ることは容易ではないのは、皆さんも十分理解していると思います」

「昨年は僕が前でゴールすることができましたが、ギリギリ前にいたという状態でした。今年の開幕戦は戦略もありましたが、それでも前に立ってからのニック選手のスピードは素晴らしいものがありました。彼の前に立つことは容易ではないですが、今回はもちろん勝たないといけないので、彼の前でしっかりとゴールしたいなと思っています」

 また山本は同じ鈴鹿サーキットが舞台となった開幕戦で速さをみせていたTCS NAKAJIMA RACINGやITOCHU ENEX TEAM IMPULも警戒していた。

「開幕戦をみるとナカジマレーシングとインパルに速さがあったと思います。特に平川選手のミディアムでのペースは速かったので、彼らにも十分にチャンスがあると思います。特に連覇のことは考えずに、純粋にこのレースを勝つことに集中していきたいです」

 一方のキャシディは、昨年の最終戦は本当に素晴らしいものだったと、当時を振り返った。

「まず、昨年のバトルは本当に素晴らしかったと思う。スーパーフォーミュラの最終戦であれだけのバトルができた。そこでの結果は僕が求めていたものではなかったが、会場に来てくれた全てのファンに素晴らしいバトルを披露できたと思う。その中で山本選手は完璧な仕事をしていた」

「あの時もそうだし、どのレースでも山本選手に対するリスペクトする気持ちは大きくなっている。そして、今年もこうしてチャンピオンを争うという形で最終戦の舞台に帰ってくることができたことを本当に嬉しく思う」

 今年の開幕戦ではキャシディが優勝し、山本が2位を獲得したが、そのレース中もキャシディが“山本の前を走る”という立場で彼の動きを細かくチェックしていたという。そして今週末のレースでは、また“一騎打ち”の展開を望んでいるようだった。

「開幕戦は、僕が前を走っていて、ミラーを見て彼の動きを確認する時間がすごく多かった。その中で彼の仕掛け方や走りを勉強していた」

「今年の開幕戦はみんなイチからスタートという状態だったけど、そこからチームごとに成長して、理解度も深まった状態で今回のレースを迎えることになるから、また違ったレース展開になると思う。とても楽しみだ」

 この最終戦ではアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)、山下健太(KONDO RACING)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)もチャンピオン獲得の可能性を残しているが、“あの白熱したバトルの再現を観たい”と望んでいる人も多いではないだろうか……。

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この記事について

シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第7戦:鈴鹿
ドライバー 山本 尚貴 , ニック キャシディ
執筆者 吉田知弘