車両が変わっても初日総合トップの山本尚貴、気になるナカジマレーシングから参加の経緯は?
2020スーパーフォーミュラ合同・ルーキーテスト。レギュラーシーズンとは違うチームから参加することになった山本尚貴が、テスト1日目でいきなりトップタイムを叩き出した。
写真:: 吉田知弘
富士スピードウェイで行なわれている2020全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同・ルーキーテスト。1日目のセッションで総合トップタイムを記録したのは、レギュラーシーズンとは異なりTCS NAKAJIMA RACINGから参加し注目を集めている山本尚貴だった。
まず気になるのは、なぜタイトルを獲得したDOCOMO TEAM DANDELION RACINGではなく、TCS NAKAJIMA RACINGからのテスト参加なのか? ということ。彼がレギュラーシーズンとは異なるチームでテストをしているということで、様々な憶測や噂が飛び交ったが、山本は「ホンダさんの依頼でやっています」と回答。今回は64号車のテストを担当して様々なフィードバックを行なうというのが大きな役目となっているようだ。
それでも、午前中のセッションでは1分20秒338でトップタイムをマーク。これが結局は1日目の総合トップタイムとなった。
ただ、全車が新品タイヤを装着してタイムアタックのシミュレーションを行なっていたわけではないため、一概にタイムだけで比較するのは難しいが、山本自身は充実した1日を過ごせたようだ。
「違うクルマに乗ったことで、個人的に収穫になったこともありましたし、色々とフィードバックしていく中でうまく調整してくれて、最後はトップタイムを記録できました。周りも新品タイヤを履いたとか履いていなかったとか、色々条件面での違いはあったと思います。その中でも最後まとめられてトップタイムを出せました。あとはチームさんがどう感じてくれたかですけど、ドライバーとしては非常に良い1日でした」
山本は国内トップフォーミュラにデビューした2010年にナカジマレーシングに所属した経験があり、ある意味で約10年ぶりに古巣に戻ってきたことになる。当時と比べるとチームメンバーも大幅に入れ替わり、若いスタッフも多いのだが、それでも山本は“ナカジマレーシング”らしさを感じるところはあったという。
「ほとんど知っている人はいないですね。当時と変わらないのは、中嶋悟さんとメカニックの方が3人くらい。八割方は(以前在籍していた頃と比べて)違う方たちという感じです。でも、やっぱり中嶋さんのチームなので、ナカジマレーシングの雰囲気だったりとか、中嶋さんがいることによる締まり方みたいなのは当時と変わらないなと感じるところもありました」
一方、同じチームでテストに参加している大湯都史樹は、こうした形で山本と一緒に仕事をするのは初めてとのこと。「僕個人としては、すごく収穫のある1日でした。ドライバーとして学ぶことが多かったですし、尚貴さんはセットアップのことも含めて、本当に細かくやっていくので、その辺はすごく勉強になっています。尚貴さんは色んな経験を持っていらっしゃるので、その背中を見て少しでも色々なことを学びたいなと思っています」と語っていた。
テスト2日目も山本は引き続き64号車をドライブ予定で、用意されたテストメニューを消化し、チームにフィードバックを行なっていくという。
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