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今季初表彰台の山本尚貴「課題は残っているけど、ひとつステップを踏めた」

2020年のスーパーフォーミュラで今季初表彰台を獲得した山本尚貴は、予選が不完全燃焼で終わった分、決勝では何としても巻き返したかったと語った。

ニック・キャシディ Nick Cassidy(VANTELIN TEAM TOM'S)、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

Masahide Kamio

 DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの山本尚貴は、2020スーパーフォーミュラ第3戦SUGOで3位表彰台を獲得。同地での3年連続優勝とはならなかったが、後半戦に向けての良い足がかりにできた1戦になったと考えているようだ。

 山本は、スーパーフォーミュラにおけるスポーツランドSUGOでのコースレコード保持者であり、2018年、2019年と2年連続で優勝を果たしている。今回は3連覇の期待もかかったのだが、予選ではトラフィックの影響もあり、満足いくアタックができずQ2敗退。10番手からのスタートとなった。

「予選では残念ながら自分の力を出しきる前に、トラフィックの影響でアタックできないまま不完全燃焼で終わってしまったので、決勝は何が何でも前に行ってやるという気持ちで臨みました」

 そう語った山本は、序盤から気迫溢れる走りを見せた。スタートでうまくスペースを見つけ、4番手で1周目を終えると、前を走るニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)を4周目にオーバーテイク。さらに18周目にはセルジオ・セッテ・カマラ(Buzz Racing with B-Max)も抜いて2番手に浮上した。

 その後、セーフティカーが入ったタイミングでピットストップを済ませた山本は、再スタートでトップを快走する平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)の攻略にかかろうとしたが、思うようにペースが上がらず、キャシディの逆転を許してしまった。終盤はトップの2台に引き離されてしまう場面もあったが、ポジションをしっかりと守って3位フィニッシュを果たし、今季初表彰台を獲得した。

「レースはオーバーテイクもできましたし、SCが出るまでは非常に良いレースができたと思います。ただ、SC明けでタイヤがなかなか温まらずニック選手にやられてしまいましたし、平川選手にも後半引き離されてしまいました。ちょっと良かった部分もあれば、課題の残るレースでもありました」

「ただ昨年あまり良くなかったところを、今年は色々変えてきたんですが、根本的なところが直っていませんでした。これは何かヒントにつながると思うので、チームとよく話し合って、次のオートポリスで必ず勝てるように、みんなで努力して頑張りたいなと思います」

「まずは、この3位表彰台を獲得することができて、ひとつチームとしてもステップを踏むことができたと思うので、みんなに感謝しています」

 そうレースを振り返った山本。彼は前半から積極的にオーバーテイクを仕掛けた分、早い段階でオーバーテイクシステム(OTS)の残量がなくなってしまった。レース後半に平川に並びかけたところで100秒を使い果たしてしまったのだが、仮にOTSが残っていたとしてもキャシディと平川を逆転するのは難しかったと、山本は語った。

「とにかく前半で、ポジションを上げないといけないと思ったので、(1周目に)野尻選手を抜く時、ニック選手を抜く時、セッテ・カマラ選手を抜く時、この3回でかなり多めに(OTSを)使ってしまいました。なので、平川選手を抜きに行くタイミングでは、すでに20秒を切っていました」

「でも、最後(OTSが)残っていたら勝てたかというと……間違いなく勝てなかったと思います。クルマのポテンシャルと、僕のポテンシャルを考えても、今回のニック選手と平川選手には届く力はありませんでした。逆にOTSを前半でちゃんと勝負どころで前に出たからこそ、3位になれたと思っています。今日の使い方としては間違っていなかったと思います」

 今シーズンは新型コロナウイルスの影響で変則的なスケジュールとなっており、後半戦は彼が得意とする寒いコンディションでのレースとなり、得意の鈴鹿でのダブルヘッダーも控えてる。

 この3位表彰台でランキング6位につけ、逆転チャンピオンの可能性も出てきたのだが、山本はそこについてはあまり言及せず、今のコロナ禍でレースが続けられていることが幸せだと語った。

「レースができるだけで幸せに思います。みなさんも色々思うことはあるでしょうし、ドライバーも感じることはあるんですけど、(コロナの影響で)レースができなくなるかもしれないという恐怖を改めて感じたドライバーのひとりなので、今レースができていることが幸せです」

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