本文へスキップ

新車両導入の2023年スーパーフォーミュラ、波乱の予感? 開幕前テストはわずか1回……「そこで速くても何のメリットもない」と王者野尻

スーパーフォーミュラは2023年シーズンから新車両の『SF23』が投入されるが、SF19時代に2度タイトルを獲得した野尻智紀は、蓋を開けてみるまで勢力図は分からないと語った。

Koudai Tsukakoshi

 野尻智紀のシリーズ2連覇で幕を下ろした2022年のスーパーフォーミュラ。しかし来たる2023年シーズンはその勢力図が大きく変わる可能性がある。それは同年から新車両の『SF23』が導入されるからだ。

 スーパーフォーミュラでは2019年から4シーズンに渡って『SF19』が使用されてきたが、2023年からはSF19の車体に様々なアップデートを施したSF23が用いられる。SF23はカーボンニュートラルに対応したパーツが取り入れられた他、接近戦を増やすために空力パッケージにも手が入れられた。

 この変更により、ダウンフォースの総量はSF19と比べて少なくなるものの、先行車両からの乱流の影響が小さくなるため、バトルがしやすくなることが期待されている。

 ただ、空力パッケージの変更は昨年まで好調を維持していたチームにとってはあまり喜べない状況かもしれない。車両がワンメイクのスーパーフォーミュラでは、各チームのエンジニアがドライバーと共にいかに最適なセットアップを見つけるかがかなりのウエイトを占めている。空力パッケージが変わるということは、各サーキットやコンディションに合わせたセットアップをイチから探っていく必要があるのだ。

 SF19での4シーズンをTEAM MUGENで過ごし、7回の優勝と2度のシリーズタイトルを獲得した野尻も、2023年は蓋を開けてみるまでは全く勢力図が分からないシーズンになるだろうと考えている。

 SF19での最後のテストとなった昨年12月の合同/ルーキーテストには参加しなかった野尻。「ここで何か新しいアイテムを投入して速く走れたと結論付けたとしても、(車両が変わる)来年に速く走れることに繋がるとは思えない」と話していたが、それはSF23で走る2023シーズンの開幕前テストでも同じことが言えるという。

「開幕前テストで速いと(シーズン開幕後に)噛み合わないこともあります。そういう意味で来年は難しいと思います。蓋を開けてみないと分かりません」

「もし(開幕前の)鈴鹿テストで速く走れてもそれは何のメリットもないというか、むしろその事実が足を引っ張る可能性の方が高いような気もしますね。鈴鹿テストでやったことが鈴鹿のレースでそのまま通用するとは思えませんし、来年は相当難しいと思いますね」

 しかも2023年に関しては、例年実施されていた富士での開幕前テストが実施されず、3月上旬に鈴鹿で2日間予定されているテストのみとなっている。野尻とTEAM MUGENは、野尻が持つ敏感なセンサーとエンジニア陣の分析力を活かして毎戦安定したパフォーマンスを発揮していたが、2023年に向けてはとにかくテストの日程が足りないと野尻は苦笑する。

「荷重をかけた時にどういった(タイヤの)接地面の変化やたわみがあるのか……それで車高の傾き方が変わり、空力(バランス)も大きく変わってくると思います」

「全てが変わっちゃうと思うので、1回のテストじゃ足りないでしょと思います(笑)。10日間くらいやりたいです」

 
関連ニュース:

前の記事 佐藤蓮、再びの海外挑戦は「諦める歳ではない」。フランスで切磋琢磨した岩佐歩夢の活躍も自らの自信に
次の記事 スーパーフォーミュラと全日本ロードレースの”共演”。鈴鹿2&4レース、冠スポンサーにNGKスパークプラグが就任

Top Comments

最新ニュース