スーパーフォーミュラ

コラピント差し置きF1デビューの可能性もあった……逸材オサリバンがスーパーフォーミュラで苦戦中。しかし参戦継続には意欲

ザック・オサリバンは今季、スーパーフォーミュラで苦しいシーズンを送っている。浮上のきっかけを掴めずフラストレーションを感じている一方でモチベーションは依然としてあり、来季もできればシリーズに参戦を続けたいと語った。

戎井健一郎 Jamie Klein

編集: 2025/07/31 3:16

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Zak O'Sullivan, KONDO RACING

写真:: Masahide Kamio

 今季のスーパーフォーミュラで、ひとりの“逸材”が苦しんでいる。それがKONDO RACINGの4号車をドライブするイギリス人ドライバー、ザック・オサリバンだ。

 オサリバンは2020年イギリスF4ランキング2位、2021年GB3チャンピオン、2023年FIA F3ランキング2位と、シングルシーターのピラミッドを順調に駆け上がっていた。しかし2024年のFIA F2では苦戦すると、資金難もありシーズン途中でシートを喪失。ウイリアムズの育成プログラムからも外れることになってしまった。

 F3の2年目には、同じくウイリアムズ育成で後にF1デビューを果たすことになるフランコ・コラピントを上回る成績を残したオサリバン。F2昇格にあたっても強豪ARTのシートを勝ち取った。しかし2024年シーズンはF2新車両導入の年であり、ARTやプレマといったそれまでの上位陣は苦戦することに。オサリバンは2勝を挙げたものの、安定した成績を残せなかった。

 F2でコラピントの成績を上回れていれば、F1デビューの可能性もあったと思うか? 今季開幕前にそうオサリバンに尋ねたところ、彼はこう答えた。

「可能性はあったと思う。F3の後はウイリアムズでF1のFP1も走ったからね。その時点ではかなり良いポジションにいたと思う」

「でも残念なことに、ARTでのF2シーズンは厳しいものになってしまった。僕も(チームメイトの)ヴィクトー・マルタンスもかなり苦戦して、それで下り坂になってしまった」

 そして迎えた2025年シーズン、オサリバンは来日し、スーパーフォーミュラに参戦することになった。開幕戦こそ8位に入賞し幸先の良いスタートを切ったが、そこからは中団に埋もれて入賞に届かないレースが続いた。特に予選ではあと一歩のところでQ2進出を逃すケースが多く、本人もそこが当面の課題だと語っていた。

 6月の富士テストを経ても改善はならず、7月の富士ラウンドでは全く見せ場を作れずに終わった。本来のポテンシャルを見せられず、フラストレーションを感じているのではないかとの質問に対し、オサリバンは「ああ、確かに言う通り少しフラストレーションだね」と言う。

「ポテンシャルと言ってくれたけど、今年はそれがない状態だ。最初のレースはまずまずだったけど、そこからはとにかく遅くて、その理由が分かっていない。今はそこを理解するところからだ」

写真: Masahide Kamio

「でも毎日筋書きが変わるというか、新しい問題が出てきて、そこに対応するだけでも大変なんだ。チームと共に改善しようと頑張ってはいるんだけどね」

 彼はさらにこう語る。

「ケンタ(チームメイトの山下健太)は浮き沈みこそあれど、少なくとも調子の良い時はあるわけで、僕にはそれすらないんだ! ちょっと不可解だね。正直コミュニケーションもあまり良くない。完全に日本人主体のチームだから予想できることではあったけど、とにかく僕のシーズンにはなっていないみたいだ」

 ある意味“お手上げ”といった様子の20歳のオサリバンだが、決して不貞腐れているわけではない。

「モチベーションに関しては、もちろん勝てていたらもっと高いんだろうけど、毎週末ベストを尽くしている。でも残念なことに、そのベストは十分じゃないみたいだ。もちろん、全力で頑張っているよ」

 そう語ったオサリバンは、今後のことはトヨタ次第だとしながらも、スーパーフォーミュラに継続参戦したいという意向を示した。

「僕の将来はかなりトヨタ次第なところがあって、彼らが僕をどこに置くかだ。でも僕はもっとここで結果を出せると思っている。今年は厳しいシーズンになっていて残念だけど、自分を信じている」

「できるならばここに残りたい。選手権のレベルは高いし、それにどんなレースだって、前の方で戦えたら楽しいよね」

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 久々F1ドライブも“余裕”! 復帰待望論も飛び出した小林可夢偉。トヨタ若手の“コーチ”として「今のF1を知ってもらう必要あった」とTGR

次の記事 2026年のFIA国際スポーツカレンダー登録申請リストが発表。スーパーフォーミュラはもてぎ開幕の全7大会、スーパーGTは8大会を予定

More from

戎井健一郎



DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ

スーパーGT

スーパーGT

第6戦:SUGO

5 日前

DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ



タイヤ無交換で19番手から2位! GT300王座争い大量リードのリアライズ。しかしオリベイラ「こんな“ジョーカー”毎戦使うわけにはいかない」

スーパーGT

スーパーGT

第6戦:SUGO

6 日前

タイヤ無交換で19番手から2位! GT300王座争い大量リードのリアライズ。しかしオリベイラ「こんな“ジョーカー”毎戦使うわけにはいかない」



GT500ホンダ陣営、怒涛の3連勝でプレリュードは“シビック超え”。ランキングも2〜4番手に「最強パッケージに全力でチャレンジしていく」

スーパーGT

スーパーGT

第6戦:SUGO

6 日前

GT500ホンダ陣営、怒涛の3連勝でプレリュードは“シビック超え”。ランキングも2〜4番手に「最強パッケージに全力でチャレンジしていく」

最新ニュース



WEC富士6時間レースは、残り20分手に汗握る大激戦! 平川逃げ切り8号車トヨタが凱旋優勝! アルピーヌSCに泣く|WEC富士6時間速報

WEC

WEC WEC

Fuji

45 分前

WEC富士6時間レースは、残り20分手に汗握る大激戦! 平川逃げ切り8号車トヨタが凱旋優勝! アルピーヌSCに泣く|WEC富士6時間速報



16番手スタートのアントネッリ、“おばあちゃんみたいな走り”で5位をゲット「リスクは一切取らなかった」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

2 時間前

16番手スタートのアントネッリ、“おばあちゃんみたいな走り”で5位をゲット「リスクは一切取らなかった」



ガスリー、コラピントからの謝罪受け入れるも同士討ちにショック隠せず「今年最高のマシンに仕上がっていたと思う」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

4 時間前

ガスリー、コラピントからの謝罪受け入れるも同士討ちにショック隠せず「今年最高のマシンに仕上がっていたと思う」



ホンダF1、アゼルバイジャンは2台リタイアと苦しい週末に「現在のパッケージとしてこれ以上は望めない状態」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

5 時間前

ホンダF1、アゼルバイジャンは2台リタイアと苦しい週末に「現在のパッケージとしてこれ以上は望めない状態」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録