大津弘樹、TGM Grand Prixからスーパーフォーミュラ今季残りレースに参戦へ。55号車のパフォーマンスアップには手応え
TGM Grand Prixは、今季スーパーフォーミュラの残りレースで大津弘樹を起用することを発表した。
Hiroki Otsu, TGM Grand Prix
写真:: Masahide Kamio
スーパーフォーミュラに参戦するTGM Grand Prixが、第5戦もてぎ以降のレースで55号車のドライバーに大津弘樹を起用することを発表した。
TGM Grand Prixの55号車のシートを巡っては、開幕前から流動的な状況が続いていた。外国人ドライバーとの交渉が不調に終わり、最終候補となっていたラウル・ハイマンとも契約には至らず、チームが3戦分のスポンサーマネーを集めて松下信治を起用することを決め開幕を迎えた。第4戦以降に向けては参戦資金を持ち込むことができる外国人ドライバーとの交渉を続けていたが、結局第4戦富士では直前のテストで起用した大津を乗せる形となった。
第5戦以降のドライバーは未定となっていたが、池田和広代表は第4戦の際、ここから外国人ドライバーと話をまとめるのは現実的ではないため、今後も大津の起用が続く可能性を示唆していた。そして今回、大津の残りシーズンの起用が正式に発表された形。55号車としては金銭的には苦しい状況が続くが、なんとか結果を残して賞金やスポンサーの獲得に繋げたい構えだ。
ここ2シーズンはスーパーフォーミュラにレギュラー参戦できていない大津としても、これはチャンスと言えるだろう。昨年は代役としてTGMを含めた3チーム(テストを含めると4チーム)で走った大津だが、2戦以上同じチームで出走することは叶わず、準備不足の中でレギュラードライバーたちと戦わなければならない難しさを痛感していた。
富士戦ではトラブルが続いて満足いくパフォーマンスが出せなかった大津だが、「テストから今日(第4戦)までの間に、かなりクルマのパフォーマンスが上がったという手応えがある」と語っており、参戦継続への意欲を次のように語っていた。
「自分も半年ぶりの(スーパーフォーミュラの)レースですし、スーパーフォーミュラはやることが多いので、レギュラードライバーの中に放り込まれた中で1日でパッと合わせて、他車以上の力を発揮するのはかなり難しいといつも感じています。ただ今回は特に難しかったです」
「トラブルが出てしまい走る機会が少なく、週末通しての流れが悪かったです。課題はいっぱいあったので、チームとも話をして、なんとか次のチャンスに繋げたいです」
Hiroki Otsu, TGM Grand Prix
写真: Masahide Kamio
記事をシェアもしくは保存
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。