予選Q1のミディアムタイヤ義務付けについて、JRP倉下社長が説明

第5戦直前に予選時のタイヤ使用ルールが変更され、Q1がミディアムタイヤ義務付けになったことについて、JRPの倉下社長が説明を行った。

 スーパーフォーミュラ第5戦オートポリスは、前戦もてぎと同様に、普段使用しているミディアムタイヤにソフトタイヤを加えた、2スペック制で行われている。しかし開催直前になって、もてぎとは異なり、予選Q1時のタイヤがミディアムに制限されるという変更がなされた。この件について、スーパーフォーミュラを主催するJRP(日本レースプロモーション)の倉下明社長が説明を行った。

 9月9日(土)、メディア向けに行われているサタデーミーティングに、JRPの倉下社長、白井裕技術顧問、横浜ゴムの渡辺晋プランニングジェネラルマネージャーが出席した。

「前回のもてぎ大会は2スペックタイヤが効果的に実力を発揮して、面白いレースになりました。横浜ゴムさんには初年度から2スペックタイヤにトライしていただいて、まだ2年目ですけれども一定の成果が出つつあると私は思っております」

 そう、前戦もてぎの総括をした倉下社長。今回タイヤルールの一部変更に至った経緯について記者から質問が飛ぶと、次のように説明した。

「前回は3本の新品ソフトタイヤを供給していました。それが今回は2本になりました。実は(タイヤの使用を)全くフリーにするという意見も含めて、いろいろな意見がありました。ですが今回はやはり初めてのタイヤ、なおかつ非常にタイヤに厳しい環境のオートポリスだということもあります。それからもてぎ大会ではそれなりにタイム差が見込めるタイヤであるということから、Q1~Q3と3つの予選があった時にミディアムを履いたクルマとソフトを履いたクルマでは、ほぼ間違いなくソフトが勝ると予想されていました。」

「そういう意味で金曜日の専有走行や土曜日のフリー走行といった、予選に至るまでの事前の走行の中で、ソフトタイヤを試した上で予選・決勝に臨んでもらいたかったということが重要な理由のひとつであります」

 ルール変更については、倉下社長自身がもてぎ戦が終わった翌週に決断を下したのだという。

「それから前回の塚越広大選手がああいう走り方(ソフト→ソフト→ミディアムの2ストップ作戦)をしたっていうこともあり、ある程度タイヤの本数がないとできる戦略もできなくなるということから、戦略の幅を確保するという意味で、私の判断でQ1はミディアムに制限するという考え方を採り入れました」

「経緯として、前回のもてぎ大会の土曜日に横浜さんとか競技運営、チームというところのミーティングでは、全くのフリーでいったらどうかという意見が主体的に出てきました。その後、その日の夕方のオーナー会議で、エントラントサイドからいろんな戦略を確保する意味で、Q1だけはミディアムに制限したらどうかという意見が出ました」

「それを両方持ち帰っていろんな議論をした上で、翌週くらいに私がジャッジを下しました」

「今も、本当にそれが正しかったのかどうかというのは、正直私自身もまだ判断がつかないところであります」

 第3戦富士の時点で、もてぎはソフトタイヤ新品3セット、オートポリスは新品2セットの供給を予定していると発表済み。突然の変更には、チームやドライバーから戸惑いの声も出ていたようだ。

「本来であれば、何シーズンか経てソフトタイヤ、ミディアムタイヤのスペックがある程度安定化すれば、ルールをいたずらに変えるべきではないと思いますけれども、今回のソフトタイヤに関して言うと、かなりタイヤのデグラデーションが激しいと予想されています」と、倉下社長は語った。

「新品の2本と持ち越しの1本という、3本しかソフトタイヤがない状態でQ1~Q3と考えてしまうように、フリーにした方が逆に選択の幅が小さくなるという風に考え方を変えたということです」

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第5戦オートポリス
サーキット オートポリス
記事タイプ 速報ニュース