レッドブルジュニア加入の佐藤蓮、今夏には重鎮ヘルムート・マルコが来日予定も「あまり意識せず、自分らしく」
2022年シーズンからレッドブルジュニアチームの一員となった佐藤蓮。ピエール・ガスリーのように、スーパーフォーミュラから世界の舞台に羽ばたきたいと考えているようだ。
写真:: Masahide Kamio
2022年シーズンから、TEAM GOHのドライバーとしてスーパーフォーミュラにフル参戦する佐藤蓮。彼はレッドブルカラーの53号車を走らせるが、同時にレッドブルジュニアチームにも加入することとなったため、世界の舞台へ羽ばたくチャンスを得たと言える。
F1直下のシリーズやヨーロッパのシングルシーター選手権ではなく、日本のスーパーフォーミュラを戦うドライバーがレッドブルジュニア入りするのは異例にも思える。TEAM GOHの監督であり、昨年までホンダのF1マネージングディレクターを務めていた山本雅史によると、これは自身が監督オファーを受ける前から進んでいた話であり、ホンダとレッドブルジャパンの後押しがあったようだ。
「佐藤選手をレッドブルカラーのマシンで乗せると決まった時から、ホンダとレッドブルジャパンがレッドブルジュニアの話をしてくれていたと思います」
山本監督はそう語る。
「佐藤選手はレッドブルのフルカラーで走るドライバーですから。国内レースにはレッドブルアスリートもいますが、そことは差別化したいですからね」
当の佐藤にとっても、レッドブルジュニア加入には驚きがあったようだ。
「昨年からは予想もしない展開で、本当に素晴らしいチャンスを与えてくれたと思います」と佐藤は言う。
「今年結果を出すことで来年以降に繋がると思います。海外に挑戦する可能性を広げていくためにも今年しっかりと戦いたいです」
レッドブルジュニアと言えば、今季FIA F2を戦う岩佐歩夢もそのひとり。岩佐と佐藤は共に2020年のフランスF4に参戦したが、チャンピオンを獲得した岩佐がレッドブルジュニア入りを果たしFIA F3にステップアップしたのに対し、ランキング2位となった佐藤は国内に戻りスーパーフォーミュラ ・ライツ(SFライツ)に参戦することとなった。
かつてのライバルがF1のすぐ下のカテゴリーに到達した形の佐藤だが、彼は現状を全く悲観していない。レッドブルジュニアになったことで、その活躍が目に留まる可能性もグッと上がったからだ。
「フランスF4の同期だった岩佐選手はヨーロッパの舞台で戦っていますが、レッドブルジュニアとしてはピエール・ガスリー選手の例もありますし、全く悲観していません。ここで結果を出せば次に繋がっていくと思うので、ポジティブに考えています」と佐藤。
「岩佐選手も今年F2で活躍されると思いますし、同じレッドブルジュニアとして、お互い良い刺激になっていけると思います」
また山本監督によると、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコにも8月頃に来日してもらう計画があるとのこと。マルコはこれまでにも、視察のためにスーパーフォーミュラの現場を訪れたことがある。
佐藤にとって、レッドブル内で大きな権限を持つマルコの来日が大きなプレッシャーとなることは想像に難くない。しかし佐藤は「プレッシャーもありますが、あまり意識せずに自分らしく走りたいと思います」と話した。
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