山本尚貴と同点でSF最終戦王座争いへ……平川亮「何が起きても受け入れる」
2020スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿でランキング首位の座を取り戻した平川亮だが、最終戦では自分が出せる力を全て出すだけと語った。
写真:: Masahide Kamio
鈴鹿サーキットで行なわれた2020全日本スーパーフォーミュラ選手権の第6戦。7位入賞を果たしランキング首位の座を取り戻した平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は、最終戦でのチャンピオン争いではどんな結末になっても受け入れる覚悟ができているという。
ポイントリーダーとして第5戦鈴鹿を迎えた平川は、予選でミッショントラブルに見舞われて最後尾からのスタートとなり、7番手まで追い上げるも終盤の多重クラッシュに巻き込まれてリタイアとなった。
1コーナーでほぼ減速しない状態でスポンジバリアに突っ込んだ平川は無事だったのだが、マシンは大きなダメージを受け、チームは夜を徹して修復作業にかかり、作業を終えたのは深夜1時30分ごろだったとのこと。そのマシンで第6戦の予選に臨んだが、予選Q2で14番手に終わり上位に食い込むことができなった。
決勝では、チャンピオン争いをする山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3番グリッドからレースを進めるも、駆動系のトラブルでリタイアとなってしまった。一方の平川は着々とポジションを上げて、7位でレースを終えた。
「第5戦でクラッシュして、メカニックは徹夜でしっかり直してくれたんですけど、違うパーツを色々つけていく中で、良い状況には戻っていなかったです。その中でなんとかポイントを獲得できたので、チームに感謝しています」
そう語った平川は、この第6戦で4ポイントを稼ぎ、山本と並んで55ポイントとなり、最終戦は同点で王座を争うこととなった。
平川は11月末のスーパーGT最終戦ではトップを快走しながらも、最終ラップの最終コーナーを立ち上がったところでガス欠に見舞われ、山本が駆る#100 RAYBRIG NSX-GTの逆転を許し、あと500mのところでチャンピオン獲得を逃した。それもあってか、何があっても受け入れるという覚悟ができているようだった。
「僕も先週(スーパーGT最終戦)あんなことがありましたし、レースは何が起きてもそれを受け入れなきゃいけないと思っています。今日は逆に僕の方に良い風が吹いた感じはしましたけど、それこそ富士で何が起きてもおかしくないです。ラッキーはラッキーですけど、富士に対する気持ちは変わっていないです。チャンピオンシップ的にも面白くなったと思いますし、スーパーGTと同じ(最終戦が)富士なので、色々想うものもあります。そこで決着をつけられるのでいいんじゃないかなと思います」
最終戦の舞台となる富士スピードウェイは、3月の公式テストで走っている平川だが、そこでの感触は決して悪くなかったという。
「富士はいい感じでテストもできていましたし、トップタイムを出せていたと思います。感触としてはすごく行けると思います。このままの感じでいければいいなと思っています」
奇しくもスーパーGT最終戦と同じ富士スピードウェイが舞台で、相手も同じ山本となる。その時のリベンジを果たすチャンスでもあるのだが、平川は精一杯やることだけに集中したいと語った。
「それができればもちろん良いですけど、あまり欲はないです。良い結果で終えられればいいですし、とにかく精一杯やって、その結果を受け入れようと思っています。GTの時はもちろん悔しいですけど、僕は精一杯やりました。それをSFの富士でも同じように精一杯やりたいなと思います」
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