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【インタビュー】サッシャ・フェネストラズ:第2回「F1は常に頭の片隅にある」

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【インタビュー】サッシャ・フェネストラズ:第2回「F1は常に頭の片隅にある」
執筆:
2020/04/18 8:03

2020年は日本の2大トップカテゴリーであるスーパーGTのGT500クラス、そしてスーパーフォーミュラに参戦するサッシャ・フェネストラズ。そんな彼へのインタビュー第2弾はレースに関するものだけでなく、趣味や少年時代のヒーローなど様々な話を聞いた。

 前回は日本のトップカテゴリーへ挑む心構えを語ったサッシャ・フェネストラズ。2回目の今回は、かつて所属したルノーでの活動と日本での日常生活を語ってくれた。

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ーー日本でF3に参戦する前は、ルノーのドライバーとしてヨーロッパで戦っていた。

「2018年はルノーの契約ドライバーとしてカーリンからユーロF3を走ったが、1年で契約を切られた。ルノーは選手権でトップ3の成績を上げた者だけ契約を延長することになっていたんだと思う。僕はトップ3に入れなかった。クルマが良くなかったので、非常に厳しいシーズンだった。その結果が契約終了という悲劇で、僕は相当落ち込んだ。僕のプロドライバーへの夢は完全に打ち砕かれたわけで、精神的にぶっ壊れた。その年の末にレースを止めようか、それとも続けようか迷ったが、その年の末に行なわれるマカオGPに出て、そこで成績が良ければ続ける、悪ければ止めると決めていた。ところがマカオは絶好調。成績も3位と満足のいくもので、よし、レースを続けようと決めた。しかし、ルノーが僕を降ろすという決定は変わらなかったので、ロイック・デュバルを初めとするドライバーに日本でレースをするのはどうかと尋ねたんだ」

ーーロイックはなんと?

「続けるべきだと。まだ若いのに、たった1年不調だったからといってレースを止めるなんて馬鹿だよ、と。日本のレースは結構厳しいけど、良い仕事すればちゃんとチャンスは与えてくれる、ぜひ行ってみると良いとアドバイスをくれた。それから前に話したように、岡山でF3テストをし、1年間B-Max Racing with motoparkで全日本F3選手権に出られることになった」

ーーその日本のF3選手権で素晴らしいレースを重ね、1年目でチャンピオンを獲得した。

「良いシーズンが送れたと思う。すると、夏頃からトヨタと日産が話をしてくれるようになって、いきなり僕のドライバーとしてのキャリアが再びスタートした。1年前にはもうレースを止めようかと思っていたのに、1年経った今、プロのレーシングドライバーになるという僕の夢が実現した。自分で言うのもなんだけど、自分がここまでやれたことは自慢できるし、自信に繋がった」

ーー期待を胸に迎えたシーズンですが、新型コロナウイルスの問題でまだレースは行なわれていません。

「厳しい状況だけど、全員同じなので僕だけがレースができなくて損をしているという状況ではない。とにかく、この状況を受け入れるしかない。もちろんレーシングドライバーはレースを走りたくて仕方ないけど、環境がそうさせてくれない。コロナウイルス問題が解決してレースが行なわれるようになったとしても、何レース出来るかわからない。ひとつの週末に2レースという案もあるだろうし、ポイントシステムを変更するという方法もあるかもしれない。もしそのシステムが上手く働けば、次の年から正式なシステムに採用することも良いだろう。予選のポールポジションにポイントを与えるというのも良い考えだと思う。レースはよりエキサイティングになり、ドライバーは頑張るからだ。でも、予選ではホンダが凄く速そうだ」

ーー日本のトップカテゴリーのレース、これまで日本で戦ったヨーロッパ人ドライバーに何か聞いていますか?

「去年のF3に来る前に、大勢の先輩から沢山のアドバイスを貰った。日本の生活はどうか、日本人と付き合うにはどうすれば良いか、日本の文化は西洋のそれとはまったく異なる、等々。もちろんレースに関しても助言して貰った。おかげで去年のF3は上手く走れたけど、今年はまだレースをしていない。だから、スーパーフォーミュラもスーパーGT(GT500クラス)もどんなレースか実感がない。もちろん去年それらのレースは見ているし、スーパーGTはトラフィックのこなし方、スーパーフォーミュラはレース作戦の立て方が重要だということは理解している」

ーー日本のサーキットは昨年F3を走ったから知っていますよね。

「去年はとにかく大変だった。ほとんどのサーキットが僕にとれば初めて。モトパークにとっても初めてのコースばかりなので、本当に大変だった。しかし、KONDO RACINGでGT300を走ったことは、凄く助けになった。今年はGT500だけど、GT300を抜く時には昨年僕が抜かれるときに何をしていたか思い出せばいい。GT500が迫って来ると、GT300はラインを譲る。今年はGT300がラインを譲ってくれるはずだ。去年のGT300の経験が大いに活きると思う」

ーーそれにしても日本のレース2年目でトヨタと契約できたことは素晴らしいことですね。

「最高に幸せだ。これで本当にプロのドライバーになれたという感じだ。夢が叶った。トヨタはWEC、ル・マン24時間レースに参戦している。日本のレースでしっかりと成績を残し、トヨタに認められてトヨタのLMP1でル・マンを走るのが夢だ。考えるだけでも鳥肌が立つほど興奮する。でも、そこに到達するには一歩一歩進むことだと思っている。まず今年頑張って、次にその翌年、次はまたその翌年……その結果WECやル・マンに出場できたら最高だ」

■注目を浴びるeスポーツ、フェネストラズも挑戦中

ヤン・マーデンボローとサッシャ・フェネストラズ

ヤン・マーデンボローとサッシャ・フェネストラズ

Photo by: Masahide Kamio

ーーところで今、世界中でeスポーツが注目を浴びています。コロナウイルスで実際のレースができない今、特に注目度が上がっています。あなたもeスポーツをやりますか?

「確かにeスポーツは大流行の兆しだね。毎年、実際のレースにもeスポーツからやって来るドライバーが増えている。僕もやったことはあるけど、プロの選手は素晴らしくハイレベルだ。僕たちが実際のレースをプロとして戦うように、彼らはシミュレータでレースをしている。ほとんど毎日シミュレータの前に座っているんだ。実際のレースには多額の資金が掛かる。僕は幸運にも恵まれて日本にレースをしに来れたけど、そうでない人はeスポーツでレースをやる。お金がなくてもできるからだ。でも、才能がなければできない。eスポーツの選手にはeスポーツの選手としての才能が要求されるんだ」

ーー実際のレースとはどこが違うのでしょう?

「アドレナリンの出方、Gのかかり方の違いなど数多くある。僕はオンラインでマクラーレンのランド・ノリスやその他のプロのレーシングドライバーと戦っている。真剣にやることで、実際のレースと同じように勉強になる。一緒にやっているのがみんなプロのレーシングドライバーなので、とにかく実際のレースのようにやれるんだ」

ーー実際のレースではクルマのセットアップなどが必要ですが、eスポーツでも同じようにするのですか?

「ああ、クルマのセットアップはシミュレータの中でやる。でも、ドライバーがひとりでやらなきゃならない。実際のレースはエンジニアと一緒にやるけど、それは出来ない。だからeスポーツではドライバーがクルマのセットアップ、タイヤの使い方を理解していないといけない。難しいけどね。ただ、(ヤン)マーデンボローのような例もある。彼はグランツーリスモから実際のレーシングドライバーになり、日産で走っている。彼の強みはシミュレータで世界中のサーキットを走っていることだ。実際のドライバーよりよく知っているかもしれない。そうでなきゃ、ル・マンは走れないだろう。だから、最近は僕もかなりの時間(eスポーツを)やっている」

■果てなき夢に向け、まずは今を全力で

Sacha Fenestraz, KONDO RACING

Sacha Fenestraz, KONDO RACING

Photo by: Masahide Kamio

ーーここからはプライベートなことをお聞きしたい。まず、レーシングドライバーの中でヒーローはいますか?

「もちろんアイルトン・セナだ。彼は僕が生まれる前に亡くなったけど、物心ついてからはずっと彼のレースをビデオで見て、その才能には驚くばかりだった。当時のレースは何というか、信じられないようなレースばかりで、その中でも彼は飛び抜けていた。今は(ルイス)ハミルトンがヒーローだ。(マックス)フェルスタッペンも気になっている。2人は素晴らしいドライバーだけど、ハミルトンのレベルはちょっと違う。全ての角度から彼はベストだ。日常生活も、人間としても次元が違う」

ーー趣味は何ですか?

「ラジコンのクルマを走らせている。アルゼンチンにいた頃、10年ほど前はラジコンのオフロードレースをやっていた。日本に来てからは京商の支援を受けている。ラジコンのレースはミスやクラッシュしないように走るのがとても難しいので、メンタルトレーニングにはとても役立っている。もうひとつの趣味はエアソフト(サバイバルゲーム)。プラスチックの弾を使って撃ち合うもので、ペイントゲームみたいなものだ。メカニック達と遊んでいるけど、良い運動になる。日本に来てからはこのふたつを楽しんでいる」

ーーレース界に友達は?

「もちろんいる。ヨーロッパのドライバーはみんな帰ってしまったので、通常はひとりで動いている。といってもこの状況だから、食料品の買い出しに行くぐらいであまり外出はしていない。レース界の友人のひとりでとても仲が良いのが佐々木大樹。大樹は日産でスーパーGTに乗っているけど、去年僕がF3を戦っている時に随分助けてくれた。彼もB-Maxと関係があったからね。すごく良いやつだ」

ーー家族はアルゼンチンですか?

「ああ、両親ともフランス人だけど、アルゼンチンに渡って生活をしている。ブエノスアイレスから700キロほど内陸に入ったコルドバというアルゼンチンで二番目に大きな街外れに牧場を持っている。父親はビジネスマンでホテルを経営している。ホテルはアルゼンチンだけでなく、フランスのクーシュベルにもある。母親は冒険が大好きで、これまで2009年、10年のパリ・ダカ(ダカール・ラリー)に2度出場、バギー部門で2位に入っている。ヘリコプターの操縦もする。兄弟は3人。兄と姉だ。僕たちの夢は、僕と母と組んでパリ・ダカに出ることだ。これまで母子のコンビがパリ・ダカに出たことはないので、話題になると思うよ。トヨタがバックアップしてくれないかと考えているんだけど……。僕が日本に来てから家族とは4ヵ月ほど会っていないので、コロナウイルスが収束したら、レースシーズンが始まる前に一度帰りたいと思っている」

ーー最後に、レーシングドライバーとしての最終目標はやはりF1ドライバーですか?

「レースをやっている人はみんなそうだと思う。今トヨタや日産で走っている人も、夢はF1だと思う。でも、もし目標をF1だけに絞って来たら、多くの機会を逃していたはずだ。例えば去年F1だけに絞っていたら、今のトヨタに乗る機会を失っていたはずだ。夢はF1。でもF1だけを考えているんじゃない。人生を考えて、情熱と共に生きているんだ。F1以外にもやることはある。F1は常に頭のどこかにあるけど、今は優れたプロのドライバーになることに全力を傾けるつもりだ。何と言っても、今年は僕がプロのドライバーとして走る最初の年だから」

 

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この記事について

シリーズ スーパーGT , スーパーフォーミュラ
ドライバー Sacha Fenestraz
執筆者 赤井邦彦