2023年トムスの『未定』枠、笹原右京のサプライズ移籍が有力か。まもなく発表されるSFテストのエントリーリストに注目
TOYOTA GAZOO RacingはスーパーGTとスーパーフォーミュラにおけるトムスの1枠を未定としているが、ここに笹原右京が収まる可能性が有力のようだ。
写真:: Masahide Kamio
先月、例年よりも早いタイミングで2023年の参戦体制を発表したTOYOTA GAZOO Racing。しかしスーパーGTは37号車TGR TEAM Deloitte TOM'Sのジュリアーノ・アレジの相方が、スーパーフォーミュラはKuo VANTELIN TEAM TOM'Sの36号車のドライバーが“未定”とされている。
この未定となっている枠については様々な憶測を呼んでいるが、ここに来て笹原右京がホンダ陣営から移籍するという説が有力になっている。
笹原は海外のジュニアカテゴリーでキャリアを積んだ後、鈴鹿サーキット・レーシングスクールを受講。そこでホンダのスカラシップを得て、FIA F4に参戦した2017年から主軸を国内に置いて戦ってきた。スーパーGTのGT500クラスには、TEAM Red Bull MUGENのドライバーとして2020年から参戦をスタートした。
スーパーフォーミュラにおいてはコロナ禍の2020年シーズンに、入国が叶わなかったユーリ・ヴィップスの“代役”という形で開幕から全戦出走。2021年はDOCOMO TEAM DANDELION RACINGから2戦の代役出場にとどまったが、2022年はTEAM MUGENの15号車のドライバーとしてフル参戦が実現。2勝を挙げる活躍でランキング6位(ホンダ/M-TECエンジン勢で3番手)を獲得した。
しかし来季のTEAM MUGENの15号車には、レッドブルジュニアドライバーのリアム・ローソンが収まる見込み。ローソンは昨日、Instagramのストーリーズにて、TEAM MUGENの本拠地がある埼玉県・朝霞市のコンビニ『LAWSON』に立ち寄っている姿を投稿しており、噂はほぼ間違いないと見ていいだろう。
他のホンダ陣営チームのドライバー候補としても噂が聞かれなかった笹原だが、心機一転トヨタ陣営に移籍することになったようだ。
笹原はスーパーGT、スーパーフォーミュラ共にトムスの未定の枠に収まるものと思われるが、スーパーフォーミュラに関しては、12月7日(水)、8日(木)にかけての合同/ルーキーテストで2022年のトムスのレギュラードライバーであったジュリアーノ・アレジと36号車のシートをシェアし、その結果を踏まえて正式決定されるのでは……そんな噂もある。いずれにせよ、間もなく発表されるとみられる合同/ルーキーテストのエントリーリストでその辺りがクリアになるだろう。
なお今回のテストにはルーキー限定のセッションが設けられていないが、多くの若手が参加する見込み。KCMGは既に、レギュラードライバーの小林可夢偉と国本雄資の他に、野中誠太を7号車のドライバーとして参加させることを明らかにしている。
そして笹原がトヨタ陣営に移籍するとなれば、スーパーGTはTEAM MUGENのシートが1席空くことになる。ここには大津弘樹が収まるという噂もあるが、既報の通りTEAM MUGEN(株式会社M-TEC)は8号車ARTAのメンテナンスも請け負うものとみられており、その関係で8号車と16号車のラインアップ含めてシャッフルが起こりそうな予感。こちらも近日予定されているホンダの体制発表に注目したい。
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