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笹原右京、2022年スーパーフォーミュラ“シートなし”の現状も、ファンからの圧倒的支持は「非常にありがたいこと」

笹原右京は、自身のスーパーフォーミュラ参戦を望む声が大きいことについて、「非常にありがたいこと」だとして、今後もシート獲得に向けて最善を尽くしていきたいと語った。

Ukyo Sasahara, #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT

写真:: Masahide Kamio

 2月7日、チームゴウが2022年のスーパーフォーミュラ参戦体制を発表。佐藤蓮と三宅淳詞という陣容で戦うことを明らかにした。これで、2022年シーズンのスーパーフォーミュラのシートがほとんど全て出揃ったことになる。

 笹原右京は、現時点でスーパーフォーミュラのシートを得られていない有力ドライバーのひとりだ。笹原は2020年、コロナ禍の影響で来日が叶わなかったユーリ・ヴィップスの代役としてTEAM MUGENからスーパーフォーミュラにデビュー。常に"最後になるかもしれない"という状況の中で、結果としてフルシーズン参戦した。2021年も牧野任祐の代役でDOCOMO TEAM DANDELION RACINGから序盤2戦を戦い、3位表彰台も獲得した。

 しかし2022年のスーパーフォーミュラに関しては、ホンダ陣営の10席のうち9席が発表されている現段階で、笹原の名前はない。唯一空席となっているB-Max Racingの51号車に関しては、外国人ドライバーの起用を基本線としているようで、笹原が今季のレギュラーシートを得る可能性は限りなく低いと言わざるを得ない。

 チームゴウは1月下旬にTwitterを更新し、未発表となっていた佐藤のチームメイトについて「実は本当に決まっていません」として、「皆さんの中でチームゴウらしい2台目のドライバーは誰でしょうか?」とファンに質問を投げかけた。すると、その投稿のリプライ欄や引用リツイート欄は「笹原右京」の名前で埋め尽くされるなど、笹原はファンから圧倒的な支持を得ていた。

 このことについては笹原も感謝している様子だった。彼はmotorsport.comに対して次のように述べていた。

「僕をタグ付けして投稿してくださっている方もいたので、そのことは知っていました」

「そうやって多くのファンの皆さんが僕のことを『スーパーフォーミュラに乗るべきドライバー』だと認識してくださって、声をあげてくれたことは非常にありがたいことです。ファンの皆さんひとりひとりの声、サポートに感謝しています」

 チームゴウ側との接触などはあったのか? その質問に対して笹原は「契約交渉は……僕をサポートしてくださっている方々が、可能性を探ってくださっています」と、多くを語ることはなかった。

「僕も当然、スーパーフォーミュラには乗りたいです。そのために色んなことを頑張ってやっている段階ですし、もちろん何もしていない訳ではありません。僕を何とかSFで走らせようとしてくださっている方々が最善を尽くそうとしています」

 世界最高峰のレースであるF1を目指してレース活動を続けている笹原だが、北米には世界三大レースであるインディ500を開催するインディカー・シリーズがある。同シリーズに参戦する佐藤琢磨は以前、「北米を目指したいという話をしてくる若手ドライバーもいる」とコメントしており、インディカーに視線を注いでいるドライバーも少なくないようだ。

 笹原にインディカーに関心があるかを尋ねると、彼は世界の舞台で活躍するドライバーを目指す上でカテゴリーを絞るつもりはないとしたが、チャンスがあれば一部のドライバーが参戦を見送るオーバルでのレースも含めてインディカーに挑戦したいと語った。

「出られるチャンスがあるなら、(オーバル含め)全部出たいです」

「クラッシュした時のリスクはありますけど、レーシングドライバーとしてそれは承知の上です。今は自分の好きなことをやらせていただいているので、ある意味、その結果何かが起こって命を落とすことになっても後悔はありません」

「一度きりの人生なので、やれるところまでとことん全開、全力でやりたいと思いますし、そういった僕の思いや姿勢を支え続けてくださる方々への恩返しのためにも、できることなら若いうちに挑戦したいです」

 
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