SF第3戦予選2位の石浦「経験というアドバンテージはない」

スーパーフォーミュラ第3戦で予選2位を獲得した石浦宏明。彼らは富士で豊富な経験があるが、それはアドバンテージにならないと言う。

 第2戦岡山ラウンドを制した石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)は、第3戦富士ラウンドの予選で2番グリッドを獲得した。

「非常に悔しいですね」

 そう第一声を発した石浦。しかし、敗因は自分では認識しているという。

「Q3最後のラップでドライラインを見つけられなかったこと、それが敗因だというのはわかっています」

 予選開始時には路面は完全にウエットコンディションだったが、次第に雨は収まり、特にQ3になると急速に乾いていった。特にセクター3は、ドライパッチもかなりある状態になっていたのだ。

「あるタイミングからはドライラインに切り替えてもいいんですけど、ターン13はドライラインの方が速いということに、チェッカーを受けた後に気づいた」

 石浦はそう語る。その原因について、チームの浜島裕英総監督曰く「ムービングを感じ始めていた」という。

 ウエットタイヤはドライタイヤよりも作動温度領域が低い。その中でドライ路面を走ると、タイヤが必要以上に発熱し過ぎてしまい、コンパウンドが柔らかくなって動きやすくなる=グリップが足りないように感じるという。そのため、まだ水が残っている部分を走った方がタイヤを冷やすことができ、最大のグリップ力を発揮することができる。その分岐点を探すのが、難しかったということだ。

「悔しい」としながらも、予選2番手というフロントロウスタートを得た石浦。しかし、フリー走行では、実は石浦は非常に苦しんでいたと言う。

「水が多い状態だと、レインタイヤを使いこなすのが難しかった。エンジニアと結構悩みました。しかし、それでもマシンを合わせてくれたチームとエンジニアには、感謝しています」

 この症状は予選開始時までに改善され、戦闘力を大幅に向上させることに成功したという。

「予選を走り始めると、結構良くなっていました。ポールポジションを狙えるかと思ったんです」

富士をヨコハマタイヤで走るのは初めて

 しかし、前述の「敗因」により、ポールポジションはストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)に奪われてしまった。

 石浦は、バンドーンが初めて走った富士でポールポジションを獲得したことを、素直に賞賛しつつ、決勝での逆転を誓う。

「ストフェル選手は初めて富士を走ってポールポジションを獲るなんて、すごいなと思いました。でも、自分たちの敗因はわかっているので、明日は負けないように頑張りたいです」

 富士初挑戦のバンドーンに対し、石浦はここで豊富な経験がある。しかし、今年に関しては大きなアドバンテージにはならないと言う。

「誰もが同じ条件ですが、ヨコハマタイヤを履いて富士を走るのは、これが初めてです。しかも、ローダウンフォース仕様+ヨコハマタイヤというのも初めての組み合わせ。他のチームも、(どうすればいいか)見えていないと思います。皆さんが考えているほど、分かっていないんです。タイヤが変われば、当然車高も変わるわけですが、それすら分かっていない。明日は手探りでやるしかない。そういう意味では僕らにアドバンテージがあるわけではないので、横一線でやるしかないですね」

 

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第3戦富士スピードウェイ
サブイベント 土曜予選
サーキット 富士スピードウェイ
ドライバー 石浦 宏明
記事タイプ 予選レポート