【SF】ダンディライアンが好発進もドライバーは慎重「まだ改善は必要」
第2戦岡山で好調なスタートを切ったDOCOMO TEAM DANDELION RACING勢。しかし両ドライバーとも、全く楽観視はしていないようだ。

2017年のスーパーフォーミュラ第2戦岡山。金曜日の専有走行では伊沢拓也がトップタイムを記録。チームメイトの野尻智紀も3番手に入り、DOCOMO TEAM DANDELION RACING勢が揃って上位に食い込み、好調なセッションとなった。しかし、両ドライバーともに明日に向けては全く楽観視していなかった。
1分14秒147でトップタイムを記録した伊沢は、「やりたいことは、ある程度やれたと思います。順位的には良かったですが、まだまだ直したいところはいっぱいある状態です。その辺を改善しないと、非常に僅差なので明日はポールポジション争いで勝てないかなと思います。もうちょっと色々煮詰めたいなと思います」とコメント。
今日の最速タイムということで笑顔も見られたが、明日以降の予選・決勝に向けてはまだまだ改善が必要という様子だった。
「他の人のタイヤの状況も含めて分からないところが多いので、(明日の展開については)なんとも言えません。決して悪いとは思えないけど、ぶっちぎりで(トップを)取れる感じもないので、明日に向けて、もっと良くしていきたいですね」
また、3番手タイムの野尻に話を聞いても反応は同じだった。
「タイムや順位の序列をみても、なんとなく良さそうかなという気がしなくもないです。まだ全チームが同条件になっていないので、なんとも言えないですね」
「まだまだ詰めなきゃいけない部分もあるし、僕に関しては新しいセットアップも試していたりするので、その辺がもう少しうまく合わせ込んでいけないと、(明日も上位に食い込むのは)難しいかなと思います」
「鈴鹿の時はどんなタイミングであれ、この順位には入れなかったので、確実に良くなっていると思います。岡山ではダンディライアンは調子が良いのですが、逆に鈴鹿がなぜあんなにダメだったのか、という部分もあります」
「正直、明日の予選が始まって見ないと本当の順位はわかりませんね」
今日は前戦からの持ち越しタイヤで走行をしていたチームがほとんど。さらに一部では、その持ち越しタイヤの中でより新品に近いものは明日に向けて温存していたという話もある。
彼らが言うように、今日の結果だけでは本当の勢力図がみえてきていないところが多いのが現状。だが、今日のセッションではトップ16台が1秒以内にひしめく接戦だったが、明日の予選でも同じような僅差のバトルになることは間違いなさそうだ。
取材・執筆/吉田知弘
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この記事について
シリーズ | スーパーフォーミュラ |
イベント | 第2戦岡山 |
ロケーション | 岡山国際サーキット |