【SF】ホンダ、GT開幕戦トラブル発生部品はSFでも使用。しかし対策済

スーパーGT開幕戦でホンダ陣営に頻発したトラブルの原因は「購入部品のロット不良」だった。SFにも同部品が使われていたが、対策済だという。

 先日行われたスーパーGT開幕戦。ホンダNSX-GT勢は、予選〜レース序盤に立て続けにトラブルが発生。全車がほぼ一斉にストップしてしまった。

 ホンダはこのトラブル原因について究明。ファクトリーのテストベンチでの調査の結果、「メーカーからの購入部品のロット不良」であったことが判明したという。ホンダのスーパーGT/スーパーフォーミュラプロジェクトリーダーである佐伯昌浩は、不具合が生じた部品の詳細については明言を避けつつも、そうトラブルについて説明した。

「原因は、ひとつの電気系部品です。メーカーさんとの関係もありますから、そこまでしか言えません」

 そう佐伯プロジェクトリーダーは語る。

「他のモノにも使われている、汎用性の高い部品です」

「ドライバーたちはスロットルが動かないと報告してきました。その辺りに関係する部品ですね。リセットすれば、なんとか動くこともあった。ピットに戻れば対処できるかもしれないということで、ああいう混乱を招くような動きになってしまい、申し訳なかったです」

 しかもホンダでは、これまで長きにわたって使ってきたパーツなのだという。

「NRE(ニッポン・レース・エンジン)が始まってから、ずっと使ってきた部品で、ああいうトラブルが起きたことはありませんでした。今のスペックのエンジンでも、ベンチでの耐久テストを1年分くらい終わらせていますし、実際に冬のテストで3000〜4000km使った中でも、トラブルは起きませんでした」

「今回の部品を取り付ける部分も、振動テストも全てやっていました。その振動レベルも、今までのスペックとは何も変わっていませんでした。そういう中でたまたま、レース用に来たロットが全てダメでした」

 ファクトリーのテストベンチで試しても、その部品は同じ距離で壊れたという。

「同じロットナンバーの部品をテストベンチで試すと、やはりほぼ同じ距離で壊れました」

「電気部品なので、(配線の)断線だということは分かっていますけど、なぜ同じ距離で断線するのかは、我々にも分かりません」

 とはいえ、テストベンチで他のロットナンバーの同じ部品を試したところ、まったく問題はなかったという。

「違うロットなら、問題は起きませんでした」

「ベンチで使う分には、1年間使っても壊れないような部品です。その中で、安心して使えるロットに全部入れ替えました」

 同じ製造メーカーとして、非常に難しい部分だったはずと、佐伯プロジェクトリーダーは語る。

「製造業としては、最も難しいところです。初期の納品チェック、慣らし運転とか性能確認とか、その時間内には何も問題が出ない。しかし、その後の200〜300kmの間に全数が壊れる。普通はそこまではやらないですから」

 今回問題が発生した部品は、スーパーフォーミュラにも使われているモノであるという。しかも当初は、スーパーGT開幕戦で問題が発生したのと同じロットが、スーパーフォーミュラのホンダエンジン搭載マシン全車に取り付けられていたという。

「スーパーフォーミュラにも、同じロットのモノが入っていました。スーパーGTの開幕戦と同じロットなので、それは全部組み替えました」

 スーパーGTでは、レクサス勢と大きな差があると認める佐伯プロジェクトリーダー。しかしスーパーフォーミュラの勢力図は、予選まで分からないと語る。

「(スーパーGTの)差は、タイム差ほど近いモノではありません。ウチは今、ウチのベストを出せるようにやっています。6番手を狙うのも大変な状況です」

「スーパーフォーミュラは、予選になってみないと分かりません。あとはトラブルが起きないかどうかですね。久々にイレギュラーなトラブルを経験したので、みんなピリピリしていますね」

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ , スーパーGT
イベント名 第1戦鈴鹿
サーキット 鈴鹿サーキット
記事タイプ 速報ニュース