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【スーパーフォーミュラ】初タイトルに王手の野尻智紀、第6戦に向け「理想的な状況」で死角なし。既に漂う“王者の風格”

スーパーフォーミュラ第6戦もてぎでチャンピオンを確定させる可能性がある野尻智紀は、「こんなにうまくいくことがあるのか、と思うほど理想的な状況でもてぎに臨めている」として、自信を伺わせた。

Tomoki Nojiri, TEAM MUGEN

写真:: Masahide Kamio

 ツインリンクもてぎで行なわれるスーパーフォーミュラ第6戦もてぎの最大のトピックは、「ポイントリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN)がタイトルを確定させられるか」だろう。 

 野尻は今季ここまで5戦中3勝を挙げ、ポイントランキングで他を大きく引き離しており、今回のもてぎ戦の結果次第では第7戦(最終戦)を待たずして彼の初王座が確定する。既報の通り、野尻は今回2位以上もしくは3位+予選3番手以上に入れば、ライバルの結果如何に関わらず自力でタイトルを決められる状況にある。

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 そんな野尻は第6戦もてぎを前にして行なわれた会見の中でレースに向けての意気込みを聞かれると、チームは「理想的な状況」にあるとして、十分な手応えがあることを伺わせた。

「今季は開幕戦から結果を残せていて、チームと共にやってきたことの結果が良い方向に出続けているので、僕個人としてもチームとしても自信を深められています」

「こんなにうまく行くことがあるのか、と心の底から思うほど理想的な状況でもてぎに臨めています」

 “常に完璧でいるためにはどうすればいいか”を考え続ける野尻と、100分の1ミリ単位の誤差にも妥協せず取り組むTEAM MUGEN……双方が高い熱量を持って取り組んでいることが、今季の好調の要因だと野尻は分析している。彼曰く、チームの取り組みには「感動を覚えるくらい」だという。

 会見に臨んだ野尻の言葉の端々からも、チームと自身の取り組みに対する絶対的な自信が垣間見えた。もっと言えば、既に“王者の風格”すら感じられる。

 彼は次のように続けた。

「コンディションがどうなるか分かりませんが、どちらに転んでも大丈夫なように、策は練ってきています」

「不安はありません。いつも通り細かいところまで追い求めていれば、今週も変わらないパフォーマンスを出せると思います」

 そして野尻は最後に、これまでの自身のキャリアを振り返りながら、こう力強く締め括った。

「これまで、ひとりのドライバーとして情けない走りをしていることが多かったと思います。FCJ(フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン)やF3の時代を振り返ると、自分自身がここまで来れるとは思っていませんでしたし、弱気になっていた時もありました」

「しかし、たくさんの支えがあり、ここまで来れました。(初タイトルまで)あと一歩だと思うので、その一歩を着実に踏んで、タイトルを掴みたいです」

 

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