スーパーフォーミュラ開幕戦富士:野尻智紀が昨年の最終戦に続く2戦連続PP

2021年スーパーフォーミュラ開幕戦富士の予選では、昨年同地で行なわれたシリーズ最終戦のポールシッター、野尻智紀が年を跨いで2戦連続となるポールポジションを獲得した。

スーパーフォーミュラ開幕戦富士:野尻智紀が昨年の最終戦に続く2戦連続PP

 年度も変わって最初の週末となった4月3日(土)、富士スピードウェイでは2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1戦、富士スピードウェイ大会が開幕。初日のこの日は、サポートイベントである全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)などの公式予選や決勝レースも行なわれたが、スーパーフォーミュラ(SF)も午前9時から10時半まで90分間にわたってフリー走行が行なわれた後、午後2時40分からはノックアウト方式による公式予選が行なわれた。

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 なお、シーズンエントリーしていたサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、小林可夢偉(KCMG)は諸般の事情で今回の開幕戦をパスすることになってしまい、それぞれ中山雄一、笹原右京、小高一斗がピンチヒッターとして出走している。またイヴ・バルタス(B-Max Racing)は出走を取り消している。

 19年シーズンから使用されてきたダラーラSF19の、富士スピードウェイにおけるコースレコードは、昨年の12月下旬に開催されたシリーズ最終戦で野尻智紀(TEAM MUGEN)がマークした1分19秒972だが、これは気温も低くエンジンにも有利だったことから、今回はあまり参考にならず、まずは3月下旬に行なわれた合同テストで大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)がマークした1分21秒687がターゲットタイムとなる。

 午前9時に始まったフリー走行では野尻が、現コースレコードホルダーの意地を見せ、1分21秒091のトップタイムをマーク。これに福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が21秒208で2番手に。ルーキー……これまでにピンチヒッターとしてのスポット参戦はあったもののフル参戦は今シーズンが初めて……の宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)が21秒407で続き、3人が21秒台前半に入れていた。

 公式予選は午後2時40分から。午前のフリー走行と同様に、日向では熱いほどの好天に恵まれ、完全なドライコンディションに終始した。同じチームのドライバー2人が同じグループに重複することがないように配慮しながら、先日の合同テストの際にくじ引きでABの2組に分けられていたが、そのそれぞれから上位7台ずつがQ2に進出し、Q2では14台から上位8台がQ3に進出してポールポジションを争うスタイルは昨年までと同様。

 先ずはA組のQ1から、気温20℃/路面温度27℃のコンディションでスタート。ここでは、今シーズンがフル参戦デビューとなる大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)がトップタイムをマークし、宮田、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)とルーキー3人が揃ってQ2進出を果たしている。さらにピンチヒッターとしてデビューを果たした小高がラストラップでディフェンディングチャンピオンの山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)を逆転して滑り込みでQ2進出を果たしている。そして山本とともに山下健太(KONDO RACING)もQ1敗退となる波乱のオープニングとなった。

 10分間のインターバルを置いてB組のQ1が始まった。午前のフリー走行から速さを見せていた野尻とベテランの中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)が1分22秒台前半をマークしてトップタイムを争って見せたが、それを22秒1まで詰めた大湯が逆転してトップに立つ。しかし、最後の最後にただひとり1分21秒台に入れた野尻が再逆転。AB両組を通じてのトップタイムでQ2進出を決定。また参戦2シーズン目となったタチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)が初のQ1突破を果たしたが、一方では中山とベテランの大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)がQ1敗退となった。

 AB両組でQ1を勝ち抜いた7名ずつ、計14名によるQ2は午後3時20分にスタート。ここからはセッションのタイムも7分間となり、14台が出走するQ2は、トラフィックという面では一番ハードな7分間となる。まずは大津が1分22秒台に入れるが、すぐに阪口が21秒台に入れて逆転。ここからは目まぐるしく順位が入れ替わっていく。大湯が21秒779まで詰めると野尻が21秒595で逆転。これがQ2トップタイムとなり、これに大湯、平川亮(carenex TEAM IMPUL)が続き、ルーキーの阪口と宮田もそれぞれ21秒956、21秒975でQ3進出を果たす。ここまでが21秒台で、以下笹原、福住が22秒台で続く。同じく22秒台で8番手につけた中嶋だったが、コースリミットオーバー、いわゆる4輪脱輪でベストタイムが抹消され、入れ替わってルーキーの大津がQ3進出を果たしていた。

 ポールポジションを争うQ3は午後3時37分から7分間で行なわれた。3周目に平川が25秒台に入れるが、やはり勝負は4周目。ここでは野尻がQ2の自己ベストを更新する1分21秒173をマーク。これがターゲットタイムとなり、笹原、福住が食い下がるが21秒台半ばで一歩及ばず。テストから安定した速さを見せつけていた平川も、このQ3ではタイムが伸びず、21秒804に留まってルーキーの阪口と宮田にも先を越されてしまう。こうなるとQ2でも野尻とトップタイムを争った大湯のタイムが気になるところだが、その大湯も1分21秒396で野尻には一歩及ばず。これで野尻のトップタイムが決定。昨年の最終戦に続いて2戦連続、通算6回目のポールポジションを奪うことになった。

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この記事について

シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第1戦:富士
執筆者 原田 了