【スーパーフォーミュラ】他を寄せ付けない驚速PPの野尻智紀「過去2シーズンの苦労が今に活きている」
スーパーフォーミュラ第5戦でポールポジションを獲得した野尻智紀は、これまで相性の良くなかったもてぎで高いパフォーマンスが発揮できたことは今後の糧になるとして、好調の要因をしっかり解析したいと語った。

ツインリンクもてぎで行なわれたスーパーフォーミュラ第5戦の予選でポールポジションを獲得したのは、TEAM MUGENの野尻智紀。従来のコースレコードを更新する会心のアタックであった。
野尻はこれまでもてぎで好成績を挙げることができていなかったが、今回のレースウィークを前にして「この(持ち込みの)セットアップで優勝争いができると思っています。これまで『もてぎは苦手』とコメントしてきましたけど、心の底では『今年は別だよ』と思っています」と自信を伺わせていた。
その言葉通り、今年の野尻は一味違った。土曜午前に行なわれたフリー走行でトップタイムを記録すると、Bグループに振り分けられた予選Q1、Q2のいずれもトップタイムで通過。そして迎えたQ3ではコースレコードとなる1分31秒073を叩き出し、2番手以下にコンマ2秒以上の差をつけてみせた。
苦しんだ過去2年のデータを基に、“もてぎで速いクルマ”の理想形を追求したセットアップを持ち込んできたというTEAM MUGEN。野尻は予選後記者会見の中で、これまでの経験が活きた結果のポールポジションだと話した。
「もてぎでは過去2シーズン苦労していたので、それが今に活きていると思います。この素晴らしいクルマを作ってくれた皆さん全員に感謝しています」
野尻はそう語った。
「この(もてぎでの)2連戦が非常に大きな意味を持ってくることは理解しています。こういう結果を望んでチームと共にやってきたので、チームと僕にとっても自信になりますし、今後の糧にもなります」
野尻曰く、フリー走行でトップタイムを記録した段階では、少しの調整でマシンのフィーリングが大きく変わるような感触があったため、“半信半疑”な部分もあったというが、予選でニュータイヤを履いてアタックした際に、その手応えが確信的なものに変わったという。
野尻は決勝に向けて、予選で好調だった要因をしっかりと解析していきたいと続けた。
「マシンは調子が良かったのですが、少し気がかりなのは、なぜここまで良くなったかという部分です。ここを解析しないと明日には繋がらないと思うので、予選に向けて細かく変えた部分について解析していく必要があると思います」
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