【スーパーフォーミュラ】大津弘樹vs山本尚貴、両者の明暗を分けた11周目のタイヤ交換判断

スーパーフォーミュラ第6戦を制した大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)。勝利のターニングポイントとなったのは、11周目のピットインだったと言える。

【スーパーフォーミュラ】大津弘樹vs山本尚貴、両者の明暗を分けた11周目のタイヤ交換判断

 ツインリンクもてぎで行なわれたスーパーフォーミュラ第6戦を制したのは、Red Bull MUGEN Team Gohの大津弘樹であった。彼にとっては初優勝をポールトゥウィンで飾ることとなったが、決して楽なレース展開ではなかった。

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 全車ウエットタイヤでスタートした決勝レースは、路面が徐々に乾いていくという展開。大津は首位をキープしていたものの、2番手を走る山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)がジワジワと迫り、背後からプレッシャーをかけていた。

 そんな中、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)のコースオフにより11周目にセーフティカーが出動。このタイミングで大津はピットに駆け込みドライタイヤに交換したが、山本はステイアウトを選択した。結果的に山本はセーフティカー明けにピットインしたことで大きく順位を落とし、21周目に平川亮(carenex TEAM IMPUL)と接触してリタイアした。

 文字通り、11周目の判断が両者の明暗の分けた形。ピットインを選んだ大津サイドは、予選で「ちょい濡れ路面をドライタイヤで走る」という作戦を採用し、ポールを獲得したという“成功体験”があったため、比較的早いタイミングでも自信を持ってタイヤ交換に踏み切ることができたのだ。

 大津はレース後の記者会見でこう語った。

「山本選手にウエットタイヤで追いかけられている時に、たまたまセーフティカーが出てピットインすることができました」

「チームがすぐ『BOX』と言ってくれたので、ピットに入りました。昨日も雨の中ドライタイヤで走ったので、早めに交換することへの不安はありませんでした。これ以上ウエットタイヤで引っ張ってもズルズル落ちるのが目に見えていましたし、チームは良い判断をしてくれたと思います」

 一方の山本にも、実はあのタイミングでチームからピットインの指示が出ていたという。しかし、山本は自らの意思でステイアウトを選択したのだ。

「チームからは『BOX』と言われました」と山本は言う。

「先頭に合わせるのがセオリーだということは自分でも分かっていましたが、思っていた以上に路面が濡れていましたし……逆を突いたという形です」

「逆にあの状況で(ドライタイヤが)温まらなければ、ウエットの勝ちだったと思いますが、予想していたよりもSCが長く入ったので、ドライタイヤのドライバーはタイヤを温めることができたんだと思います」

「チームとしてはピットに呼び込んでくれたのですが、自分の我を押し通しちゃったので、結果論ですが自分の采配が外れてクルマも壊してしまい、色んな人に迷惑をかけてしまったので不甲斐ないです」

 

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