【スーパーフォーミュラ】山本尚貴、合同テストではチームメイトの大湯と車両を交換「違いを感じられたことは収穫」
スーパーフォーミュラ合同テストでチームメイトの大湯都史樹と車両を交換した山本尚貴は、2台の車両の「違い」を感じられたことは収穫となったと語った。
スーパーフォーミュラで過去3度の王者に輝きながら、TCS NAKAJIMA RACINGに移籍した2021年シーズンは苦戦し、ランキング13位に沈んだ山本尚貴。彼は鈴鹿サーキットで行なわれた合同/ルーキーテストで、チームメイトである大湯都史樹の64号車をドライブする一幕があった。
テスト初日午後のセッション2では、まず大湯が山本の1号車をドライブ。その後山本も64号車に乗れる運びとなりコックピットに乗り込みはしたが、時を同じくして雨脚が強まったこともあり、コースインすることはなかった。2日目午前のセッション3では山本が64号車、大湯が1号車で数周走行した後、それぞれの本来のマシンに戻ってプログラムをこなしていった。
Toshiki Oyu, TCS NAKAJIMA RACING
Photo by: Masahide Kamio
山本はmotorsport.comに対し、マシン交換を行なった理由を次のように語った。
「2021年シーズンは1年間を通じて、大湯選手に負け続けてしまいました。しかし、ただ単に負け続けたというよりも、1号車の本来のパフォーマンスとは程遠い順位で走り続けなければいけませんでした」
「原因を究明しなければいけませんでしたが、シーズン中に解決できなかったので、大湯選手はじめ64号車の皆さんに協力していただき、大湯選手には1号車にも乗ってもらい、僕は64号車に乗らせてもらいました」
「(2台の)違いを感じることもできました。この結果を次に繋げることが重要ですね」
この「違い」について、詳細をコメントすることは控えた山本だが、曰く想像以上のものだったという。
「違いがあるだろうとは思っていましたが、自分が想像していた以上に違っていました。ただ、チームが2台とも同じように高い精度でマシンを仕上げてくれている中で、あの差が出るのは何故なのか、という点は悩みの種になっています」
「ただ、モータースポーツは機械を使うスポーツですし、万年調子が良いとも限らないので、そういったものを見つける作業は大切だと思います」
マシンを交換した時間帯はウエットコンディション、もしくはダンプコンディションであったため、100%完璧な比較ができた訳ではなさそうだが、山本としては「違い」を感じられたこと自体が大きな収穫であると捉えているようだ。
「今日も雨で中途半端なコンディションになってしまい、参考程度にしか見れない部分も多いです。ただ、お互いに違いを感じられたことで、次のステップには進めると思います。それが分かっただけでも良い収穫でした」
「次なる問題点も見つかったので、開幕前のテストで問題点をクリアにして、開幕からトップ争いができるようにしないといけません。時間はかかってしまっていますが、みんなと一緒に復活できるように頑張りたいです」
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