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【スーパーフォーミュラ】ホイールの“バランスウエイト”に銀色のベール。その意図とは?

スーパーフォーミュラを戦うマシンのホイール部分を見てみると、銀色のテープが存在感を放っている。実はここにも、タイヤサプライヤーである横浜ゴムの工夫やこだわりが隠されている。

Tyre

写真:: Motorsport.com / Japan

 コロナ禍以前からスーパーフォーミュラのレースに足を運んでいる方なら、パドックやグリッドウォークでそのタイヤをじっくりと観察した……そんな経験もあるかもしれない。そこには管理用のバーコードが貼られていたり、カーナンバーやタイヤのセット数がマーキングされていたりするが、中でも一際存在感を放っているのが、ホイールに貼られた銀色のテープである。

 この耐熱性に優れた金属製テープの裏には、タイヤの重量バランスを調整する“バランスウエイト”が隠されている。これはレーシングカーのみならず、市販車でも活用されているものだ。

 タイヤは一見すると綺麗な円形をしているように見えるが、歪みのない完全な円、いわゆる“真円”という訳ではない。ホイールにもバルブ部分に空気圧センターが取り付けられていたりと、重量バランスが必ずしも均一とは言えない。そんな重量バランスの取れていないタイヤで走行するとバイブレーションが発生する恐れがあり、予期せぬトラブルの原因となってしまう……それを防ぐためにウエイトを使用してバランスを調節しているのだ。

 横浜ゴムのタイヤサービスでは、スーパーフォーミュラで実際に使っているバランスウエイトを見せてもらうことができた。彼らは“ホイールバランサー”を使ってタイヤの重量バランスをチェックしており、それに応じて1ブロック10gであるこのウエイトを必要な量に応じてカットし、ホイールに装着している。

バランスウエイト
ホイールバランサー
2

 このウエイトの片面には両面テープが貼られており、この面とホイールとを接着している。しかしこれだけでは強烈な横Gがかかるスーパーフォーミュラでは十分な強度とは言えないため、上からさらに金属製テープを貼って補強しているのだ。

 ただ、その両面テープも侮ることなかれ。耐熱素材でできているため、レース中にホイールが高温状態となっても溶けることはなく、剥がす際にテープのカスがホイールに残るようなことがない優れもの。レース用のウエイトを手がける“ウエイト屋さん”にオーダーをしており、「ある意味特注」だという。

 国内最高峰のレースシリーズのひとつであるスーパーフォーミュラ。普段フォーカスされない小さなパーツたちも、そのひとつひとつが欠かすことのできない大切な“仕事”をこなしているのだ。

 

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