スーパーフォーミュラ

スーパーフォーミュラのタイヤを横浜ゴムが解説! プロが着目する“良い使い方”のサインとは?

スーパーフォーミュラにタイヤを供給する横浜ゴム。第4戦SUGOの予選を走ったばかりのタイヤを見て、彼らはどういった点に着目するのか?

戎井健一郎

公開日時: 2021/07/11 8:39

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Tyre

 モータースポーツを戦うマシンの中でも、最も重要なパーツのひとつと言えるのがタイヤだ。レースを戦い切り、ピットロードに戻ってきたマシンを見ると、タイヤのトレッド面はスタート時と比べものにならないほど荒れており、レースの激しさを物語る。

 しかし長年のモータースポーツファンであったとしても、走行後のタイヤを見て、タイヤの摩耗具合やドライバーのタイヤマネジメント力を推し測るのは簡単ではないはず。タイヤのトレッド面が綺麗でないことは素人目にも分かるが、果たしてそれが『タイヤの状態が悪い、タイヤの使い方が悪い』ということとイコールで繋がるのであろうか?

 それらを確かめるため、今回はスーパーフォーミュラにタイヤをワンメイク供給する横浜ゴムの協力の下、第4戦SUGOの予選を戦った実際のタイヤを使って、モータースポーツタイヤ開発部 技術開発2グループの高口紀貴氏に解説していただいた。

 今回見せていただいたのは、ウエットコンディションの中行なわれたSUGO戦の予選で、とあるドライバーが使用した左リヤタイヤだ。

「まず、このタイヤを見れば、どこからどこまでの範囲でタイヤを使っているのか、どこが路面に接しているかがよく分かりますよね」と切り出した高口氏。確かに上の写真を見ると、右側(車体側)に指一本分ほどの幅でトレッド面の綺麗な箇所がある。つまりここは路面には接地しておらず、“使っていない”箇所ということになる。

 ウエットタイヤでウエット路面を走る際、水膜が厚い路面ではハイドロプレーニング(タイヤと路面の間に水膜ができてしまう現象)が発生しやすい。これを回避するために、キャンバー角(車体を正面から見た時のタイヤの角度)を大きくしたり、空気圧を高くすることで部分的にタイヤの接地圧を上げると、接地面積を効率よく使えない弊害として”使ってない箇所”が出来るケースがあるのだ。

 さらに高口氏はこのタイヤのトレッド面を見て「教科書的な良い使い方をしている例です」と評価した。摩耗現象という面で高口氏が着目したのは、タイヤに付着している“ゴムかす”。上の写真の中央部にも、消しゴムの消しかすにも似たようなゴムの塊がタイヤに付着しているのが確認できるだろう。

Tyre

Tyre

Photo by: Motorsport.com / Japan

「このタイヤはうまい具合につぶつぶ、つまりゴムかすが出てきていますよね」と高口氏。

「うまく温度が上がってゴムが軟化して、それが路面に追従して、その路面に引き剥がされた結果、このような状態になるんです」

「タイヤのトレッド面は、(車体側と外側の)2点で支えられている“梁”のようなものです。その梁に横方向や前後方向から力が加わると、色んなバランスで梁自体が変形しようとします。その結果、一部だけブロックが飛んでいってしまったり……そういった現象が起きる可能性もありますが、このタイヤは均一に摩耗しているように見えますよね。使用条件と使用方法がうまく噛み合っているんだろうなと思います」

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 【スーパーフォーミュラ】ホイールの“バランスウエイト”に銀色のベール。その意図とは?

次の記事 ThreeBond DragoCORSE、タチアナ・カルデロンのレース日記|第3回:日本に戻れぬ日々……インディカーも経験し、いざル・マンへ

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

戎井健一郎



次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」

WEC

WEC

Fuji

26 分前

次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」



DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ

スーパーGT

スーパーGT

第6戦:SUGO

6 日前

DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ



タイヤ無交換で19番手から2位! GT300王座争い大量リードのリアライズ。しかしオリベイラ「こんな“ジョーカー”毎戦使うわけにはいかない」

スーパーGT

スーパーGT

第6戦:SUGO

6 日前

タイヤ無交換で19番手から2位! GT300王座争い大量リードのリアライズ。しかしオリベイラ「こんな“ジョーカー”毎戦使うわけにはいかない」

最新ニュース



次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」

WEC

WEC WEC

Fuji

26 分前

次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」



フェラーリが最速のシャシーだったのは過去の話? ハミルトン「僕たちが2番手ではないのは間違いない」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

44 分前

フェラーリが最速のシャシーだったのは過去の話? ハミルトン「僕たちが2番手ではないのは間違いない」



小林可夢偉、”色々噛み合わなかった”母国富士戦。しかし旧友スティーブンスとの大バトルも魅せた「爪痕残さないとと思って……当たってないですよ!」

WEC

WEC WEC

Fuji

57 分前

小林可夢偉、”色々噛み合わなかった”母国富士戦。しかし旧友スティーブンスとの大バトルも魅せた「爪痕残さないとと思って……当たってないですよ!」



アルピーヌ、SNSでの誹謗中傷に「容認できない」と声明発表。アゼルバイジャンGPの多重クラッシュでヘイト渦巻く

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

1 時間前

アルピーヌ、SNSでの誹謗中傷に「容認できない」と声明発表。アゼルバイジャンGPの多重クラッシュでヘイト渦巻く

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録