福住仁嶺、悲劇的なタイヤバーストでSF初優勝逃すもメンタルは崩れず「次のレースが楽しみ」
スーパーフォーミュラ第2戦鈴鹿でトップ快走中にタイヤトラブルに見舞われた福住仁嶺は、まだ悔しさが残っているものの、今後に向けた手応えがあることから次のレースが楽しみだと語った。
鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラ第2戦の主役は、間違いなく福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。土曜フリー走行のトップタイムを皮切りに、予選Q1、Q2、Q3で全てトップタイムを記録してポールポジションを獲得。迎えた決勝レースでもトップを快走していた。9周目に右リヤタイヤが悲鳴を上げるまでは……。
福住は9周目のスプーンカーブを立ち上がったところで、リヤに異変を感じたという。そしてタイヤがパンクしていることに気付き、なんとかピットまで戻ってくることができたものの、右リヤの足回りにまでダメージが及んだマシンはレース続行不可能な状態で、福住はそのままガレージにマシンを収めてしまった。
それまで完璧なパフォーマンスを見せていた福住に襲いかかった悪夢としか言いようのないタイヤバースト。2018年の参戦開始以来、光る速さを何度も見せてきた福住だが、初優勝はまたもお預けとなった。
レース後、福住はmotorsport.comの取材に応え、次のようにコメントした。
「今週末はかなりの自信がありました。僕はどのセッションでも最速で、全てが完璧でした。そしてレースでも良いスタートを決めて、ポジションをキープしていました。マシンの調子も良くて、優勝目指してひたすらプッシュしていたんです」
「そしたらスプーンカーブを立ち上がったところでパンクしてしまったので、どうすることもできませんでした。スプーンの出口でリヤに異変があることに気付いたので、ピットに戻ろうとしましたが、タイヤは剥離を始めていました。運が悪かったとしか言いようがありません」
「とても悔しいですが、自分のパフォーマンスは見せられたと思います。昨日はポールも獲りましたしね」
「まだ悔しさは残っていますが、僕はもう次のオートポリスのことを考えています。チームはオートポリスも得意としているので、次のレースを楽しみにしています」
そう語るように、福住は早くも次のレースに目を向けている。開幕前テストの段階からここまでずっと好調をキープしており、今回もトラブルさえなければ優勝が十分狙える走りを見せていたということも、翌戦以降に気持ちを切り替えられる要因になっていることだろう。さらに今季は結婚を発表し、トレーナーからのケアも受けるなど、様々な面で充実していることが自分の意識に影響を与えているはずだと彼は言う。
「(残りのシーズンに向けての)手応えはかなりあります。今年の初めには結婚しましたし、公私ともにとてもうまくいっています。富士は少しガッカリでしたが、今回のパフォーマンスはかなり良かったので、調子はかなり良いです。これで野尻選手の2連勝になりましたが、彼とはスーパーGTでチームメイトなので、スーパーGTの状況もとても良いですね」
「メンタルに関しては、様々な要因で意識が変わってきていると思います。今年はサーキットではトレーナーがついてくれていて、彼が僕の肉体的、精神的なケアをしてくれています。だからメンタル面でも良い方向に向かっています」
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