笹原右京、“実力”で手にした今季2勝目。「今あるものを全て出し尽くせた」|スーパーフォーミュラ第9戦
スーパーフォーミュラ第9戦鈴鹿で優勝を飾ったTEAM MUGENの笹原右京は、自らの実力を出し切れたレースだったと総括した。
鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラ第9戦。勝利を飾ったのは笹原右京(TEAM MUGEN)で、今季2勝目となった。
今季が実質的なフル参戦初年度となった笹原は、第6戦富士でシリーズ初勝利を飾った。ただこの勝利はセーフティカー出動のタイミングにも助けられたものだったが、今回は自身の実力を遺憾なく発揮するレースを見せた。
5番グリッドの笹原はスタートで3番手に上がると、早々に大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)をオーバーテイクしてチームメイトの野尻智紀とのワンツー体制を構築した。その後も笹原は野尻を上回るペースで周回し、お互いがルーティンストップを終えた12周目のヘアピンでオーバーテイク。そこからは付け入る隙を与えない走りでトップチェッカーを受けた。
「前回はセーフティカーのタイミングもあり、運も味方につけての勝利でしたが、今日は自分のスピードを活かしてタイミング等関係なく勝てたので、本当に良かったです」
そう語るのはTEAM MUGENの田中洋克監督。さらにこう続けた。
「今までは不運もあり予選で良いポジションが取れていませんでしたが、決勝では良いレースを続けてきました。予選さえ前に行ければ勝てるドライバー、マシンだと思っていたので、ここで勝てて良かったです」
レース後の記者会見に出席した笹原も、マシンの状態が非常に良かったと評価し、全てを出し切る事ができたレースだったと総括した。
Ukyo Sasahara, TEAM MUGEN
Photo by: Masahide Kamio
「予選ではペースをなかなか上げることができないでいましたが、決勝に関してはチームが用意してくれた車が本当に素晴らしくて、スタートもうまく決まりました」
「その後のペースも本当に良かったです。自分が思うように操れるマシンを用意してくださったチームのおかげです」
「今回は純粋に鈴鹿を楽しんで全力で走り切るということと、結果よりも自分の今あるものを全て出し尽くせれば良いっていうのがあったので、最後の最後までプッシュし続けました」
「だからチェッカー受けたときには、『ああ、ちょっと疲れているな』というのが印象的でしたね。出し切れたかなというのが今日の感想です」
またTEAM MUGENにとっては、チームタイトルと野尻のドライバーズタイトルが懸かった局面でチームがワンツー体制で接近するという難しい局面にあったが、基本的にチームオーダーは出さない方針であり、自由にレースをさせていたという。そんな中で野尻も笹原も、お互いを尊重して走っていたと明かした。
「ヘアピンで追い越せるかなという感覚はあったのですが、野尻選手もフェアに戦ってくださいました。もちろん、野尻選手のドライバーズタイトルもあるので、僕自身も尊重しながら走っていました」と語るのは笹原。抜かれた側の野尻もこう述べた。
「右京も気を遣ってくれるだろうと思っていました(笑)。僕も邪魔するつもりはありませんでしたし、純粋に速い方が勝つ、でいいだろうと思っていました」
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