ただでは倒れない。平川亮、タイヤ戦略もハマり16番手スタートから7位入賞「他と違うことをやるしかなかった」
スーパーフォーミュラ第5戦で7位に入った平川亮は「自分たちの予想していた以上のポジションでゴールできて良かった」と総括した。
Ryo Hirakawa, carenex TEAM IMPUL
Masahide Kamio
スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーフォーミュラ第5戦。ポイントランキング2番手でこのレースを迎えた平川亮(carenex TEAM IMPUL)は、16番手スタートながら9つポジションを上げて7位でフィニッシュした。
まさに平川らしい、IMPULらしいレースだったように思えた。平川はスタートで12番手までポジションを上げると、セーフティカーラン中のピットウインドウオープンと共に多くのマシンがピットインする中でステイアウトを選択し、3番手を走行した。
平川は53周のレースの40周目(レース残り時間11分)というタイミングでピットイン。タイヤを替えてコースインした時には14番手(事実上の11番手)だったものの、フレッシュタイヤの利点を活かしてコース上で次々とオーバーテイクを成功させていった。
笹原右京(TEAM MUGEN)、佐藤蓮(TEAM GOH)、国本雄資(KCMG)、そして福住仁嶺(ThreeBond DragoCORSE)を続々パス……平川は最終的に7位でチェッカーを受けた。
レースを振り返り、平川は次のように語った。
Ryo Hirakawa, carenex TEAM IMPUL
Photo by: Masahide Kamio
「昨日の結果から考えて今回はポイント獲得を目標にしていましたが、自分たちが予想していた以上のポジションでゴールできたので良かったなと思います」
セーフティカー明けのリスタート後は、ステイアウトを選んだマシンが上位、セーフティカーラン中にピットインしたマシンが下位に固まった訳だが、前者としては自身がピットインするまでに、既にタイヤ交換を済ませたドライバーたちに対してピットロスタイム分のマージンを稼がなければいけない……そんな展開だった。
ただ、ライバルたちに対して40秒近いギャップを築くことは容易ではない。だからこそ、再度セーフティカーが入ることにも期待しながら、出来るだけピットインタイミングを後ろに引っ張る、という考え方もあるはずだ。
しかし平川陣営は、他のステイアウト組よりも早いタイミングでピットインし、コース上で追い抜きをかける戦いをした。これについて平川は「(ポジションが)後ろなので、何か他と違うことをやるしかないと思った、それだけです」と一言。この奇襲が最終的に当たった形だ。
7位に入った平川は貴重な4ポイントを獲得。ポイントリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN)との差は17まで広がったが、ダメージを最小限に抑えたと言えるだろう。
今季のスーパーフォーミュラも折り返しを迎えた。しかし、ここから5レースで最大115ポイントを獲得できる訳で、今後の展開はまだまだ読めない。平川は後半戦に向けて次のように述べた。
「今回は、自分たちの良さであるレースペースなどを活かすことができました。ただ予選が悪すぎるので、そこの改善だけです。課題は明確なので、富士に向けてはそこを準備していくだけだと思います」
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