“シカ”に全てを狂わされた? 平川亮、好調ぶり伺わせるも巡り合わせ悪くQ1敗退
スーパーフォーミュラ第5戦の予選でQ1敗退に終わった平川亮は、イレギュラーなセッションとなったことで、リズムが崩れてしまったと振り返った。
Ryo Hirakawa, carenex TEAM IMPUL
Masahide Kamio
スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーフォーミュラ第5戦の予選は、ポイントリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN)が4戦連続となるポールポジションを獲得した。その一方で、野尻を7点差で追うランキング2番手の平川亮(carenex TEAM IMPUL)はQ1敗退の16番手に終わった。
平川はQ1のグループAに出走。他車よりも早いタイミングでアタックに入ったが、結果的にハイポイントコーナー手前で松下信治(B-Max Racing Team)に引っかかってしまう形となり、タイムが伸びずグループ8番手に終わった。なお、松下には平川に対する妨害行為が認められたため、2グリッド降格ペナルティの裁定が下っている。
(追記:松下のペナルティ裁定については暫定結果が修正され、「2グリッド降格」から「審議中」に改定された)
予選前のフリー走行では4番手タイムを記録するなど、好調ぶりを見せていた平川。ここまで予選では好結果が残せないケースが多かったものの、「今回こそは」という手応えがあったという。
「今日の朝(フリー走行)は良かったと思います。これまで一発の速さを課題にしていましたが、比較的(解決策が)見つかった気がしました」
「(4番手タイムのアタックも)ミスがあったりして、もっとタイムを良くできる自信がありましたし、決勝に向けてクルマはいじっていません。今回の予選は自信があったんですけど、シカでリズムを崩されてしまって……(笑)」
平川の言う“シカ”とは、Q1グループA開始直後にコースを横切ったカモシカと思われる動物のこと。このカモシカの出現でセッションは赤旗となり、ほどなくしてタイマーがリセットされて残り10分から再開されるという少々イレギュラーな流れとなった。
コースイン、赤旗中断、ピットイン、そしてタイマーが10分にリセットされる中で再給油をして……そんな流れの中でタイムマネジメントにわずかなズレが生じ、早いタイミングでコースに出ていってしまったことが、トラフィックにかかることに繋がったと平川は語る。
「コースに出て行ったタイミングが早すぎたのですが、僕はそれに気が付いていませんでした」
「僕の前を走っているクルマは僕と同じタイミングでアタックをすると勝手に思っていましたが、アタックしてみたら『(他車は)全然アタックしてないじゃないか!』と……。そこで引っかかってしまいました。僕とチームのマネジメントのミスですね」
16番手という厳しい位置からのスタートとなるが、平川は今季ここまでのレースで怒涛の追い上げを見せてきた。SUGOは抜きにくいサーキットではあるものの「スタートで前に出て、周りを見ながらピットインのタイミングを見極めれば、ポイントは獲得できると思います」と彼は決勝の展望を語った。
「シカでリズムを崩された」というのは半分冗談から出た言葉に違いないが、実際問題シカは無関係ではなかったのだ。
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments