スーパーフォーミュラ 第5戦:SUGO

“表の1位”としてレースを引っ張り続けた宮田莉朋。結果は6位も大きな収穫に

スーパーフォーミュラ第5戦で、ライバルとは異なる戦略を採ってレースの大半でトップを走った宮田莉朋。結果は6位だったが、優勝争いができる高水準のレースペースを記録できたことは大きな収穫だと捉えている。

戎井健一郎

公開日時: 2022/06/19 12:20

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Ritomo Miyata, Kuo VANTELIN TEAM TOM’S

 スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーフォーミュラ第5戦は、序盤のセーフティカー出動により各車の戦略が真っ二つに分かれ、それが最後まで結果が読めないレース展開を演出した。

 戦略が分かれたのは、ピットウインドウがオープンとなる10周終了時点。この時セーフティカー先導中だったため、これを好機だと捉えた多くのドライバーがピットに雪崩れ込んだ。これはトップのサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)をはじめとする上位陣も例外ではなかったが、4番手の宮田ら7台はステイアウトを選択した。

 かくしてレースリーダーとなった宮田。「自分の前が全員ピットに入ったことは予想外でしたし、ビッグチャンスでした」と振り返る。見た目上の首位、“表の1位”である宮田に課されたミッションは、ピットイン組最上位、“裏1位”の8番手につけるフェネストラズに対し、できる限りのマージンを広げることだった。ピット1回分のロスタイム、35秒前後をコース上で稼ぐのはかなり難しいことだが、宮田はクリーンエアを活かしながらフェネストラズ以下とのペースをどんどん広げていった。

「セーフティカーからのリスタート後は(2番手の)牧野(任祐/DOCOMO TEAM DANDELION RACING)選手たちがすぐ後ろにいると思っていましたが、どんどん差が離れていったので、『これは自分が速いんだ』と思いました。サッシャのラップタイムよりも1秒以上速いことを知り、残り5周くらいまで(ピットインを遅らせて)35秒くらいマージンを築けば良いレースになると思っていました」

 宮田は最終的に、フェネストラズに約27秒のマージンを築いた状態でピットイン。しかしタイヤ交換作業でミスがあり、コースに復帰した時には6番手。結果的にそのままの順位でフィニッシュした宮田だが、このタイムロスがなければフェネストラズに次ぐ2位は狙えたのではないかと語る。

「右後ろのタイヤの交換が失敗してしまいました」

Ritomo Miyata, Kuo VANTELIN TEAM TOM’S

Ritomo Miyata, Kuo VANTELIN TEAM TOM’S

Ritomo Miyata, Kuo VANTELIN TEAM TOM’S

3

「ジャッキに引っかかったタイヤを平置きにするのにも時間がかかってしまったんです。幸いそれについてのペナルティはありませんでしたが、マージンを失ってしまいました。あれがなければ牧野選手よりは間違いなく前だったし、位置関係を見る限りは2番手くらいになれたと思います」

「ピットのミスがあった訳ですが、それを責めるつもりはありませんし、再発しなければいいなと思います。時間レースになったことも含めて、流れが悪かったですね」

 予選ではここまで全戦で4番手以内と、屈指のパフォーマンスを見せている宮田。一方でレースペースを課題としていたが、その点で良さを見せられたことは、かなりの収穫になったようだ。

「ここまでの課題は決勝でしたが、今回はどんどん改善していって、一番ペースが良かったです。得られたものは大きかったし、今回得たものを活かせば今後絶対勝てるなと思えました」

 

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