スーパーフォーミュラ 鈴鹿公式/ルーキーテスト

注目どころ集まるSF鈴鹿テストで、誰よりギラつく男がひとり。関口雄飛、“コーチ”も招聘しトップタイム獲り臨戦体制「このテストに懸けている」

スーパーフォーミュラ鈴鹿テストの初日に走行する関口雄飛は、今回のテストに懸けているとして、その並々ならぬ意気込みを語った。

戎井健一郎

公開日時: 2024/12/10 10:23

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Yuhi Sekiguchi, Nirei Fukuzumi, Kids com Team KCMG

写真:: Masahide Kamio

 12月11日よりスタートするスーパーフォーミュラ鈴鹿テスト。来季に向けた合同テストとルーキードライバーテストを兼ねているが、来季のF1レギュラードライバーであるオリバー・ベアマンや、女性ドライバーの小山美姫など多くの注目ドライバーがラインアップされており、話題となっている。

 その中でひとり、密かに闘志を燃やしている男がいた。KCMGから初日の走行に参加する関口雄飛だ。彼はテストを通して当然チームにも貢献したいとしつつも、「自分のために走る」という側面もあるといい、初日の両セッションでトップタイムを狙っていると公言してはばからない。

 関口は2016年からTEAM IMPULでスーパーフォーミュラへの参戦を開始すると、通算7勝を記録。2016年と2021年はランキング3位、2017年と2018年はランキング4位に入るなど、トップドライバーのひとりとして活躍していた。

インパル時代には7勝を記録

インパル時代には7勝を記録

写真: Masahide Kamio

 しかしながら2023年は一転して苦しいシーズンとなり、まさかのノーポイント。同年限りでインパルを離れる形となった。冬の鈴鹿テストにはKCMGから参加して福住仁嶺とシートをシェアし、好タイムをマークしたが、レギュラーシート獲得には繋がらなかった。

 ただ2024年シーズンはKCMGの“コーディネーター”という形でチームに残り、同世代の小林可夢偉が乗る7号車をサポート。チーム成績向上の一端を担った。そして今回の鈴鹿テストで、1年ぶりにスーパーフォーミュラに乗るチャンスを得たのだ。

 今回のテストでは、セッティングの方向性で新たなひらめきをもたらすことや、スーパーフォーミュラのブランクから来る自分自身の感覚のズレを取り戻すことなどが目的だと語った関口だが、それだけではない。再びスーパーフォーミュラにカムバックするチャンスを得るために、1日のみのテスト機会を使って最大限アピールする意気込みだ。

 好タイムをマークしながらも翌年のシートを得られなかった昨年末の鈴鹿テストの際の心境を尋ねると、関口は「決めるのは僕ではないですし、雇われている身ですから。そこのジャッジに不満はないですし、今はそれは忘れて、モヤモヤしているわけでもありません」としつつも、スーパーフォーミュラに乗りたいという気持ちは持ち続けていると語る。

「今回は自分のためにも走ります」と関口は言う。

「やっぱり(スーパーフォーミュラに)復帰したいという気持ちもあるし、明日1日しかありませんが、両方(のセッションで)トップタイムをとるつもりで準備をしてきました」

「とにかく、僕はこのテストにかなり懸けているので。そこは自分のエゴを出して、自分のためにしっかり走りたいと思っています」

 また関口は、KCMGの土居隆二監督とは若手時代から付き合いがあり、アジアン・フォーミュラルノーやGP2アジアといった海外シリーズの参戦にあたってもサポートしてもらった経験がある。そのため、土居監督にもらったチャンスを無駄にしたくないと語る。

「土居さんは昔から僕のことを知っています。その土居さんが、インパルを出されてしまった僕に対して『(関口の実力は)そんなものじゃないだろうから、もう一回ウチのクルマに乗って輝くチャンスを与えられたら』ということで乗せてもらったのが去年のテストです」

昨年のテストでは好タイムをマークするもシート獲得ならず

昨年のテストでは好タイムをマークするもシート獲得ならず

写真: Masahide Kamio

「今年も同じ気持ちで声をかけてくれたのだと思っています。その思いを無駄にしないようにしっかり走りたいです」

 そういった関口の意気込みや本気度は、テストの体制にも表れている。実は関口自ら、スーパーGTなどで活躍する佐々木大樹をドライビングコーチに招聘したのだ。

 佐々木はスーパーフォーミュラ・ライツなどに参戦するジェントルマンドライバーの今田信宏のコーチを務めている。自身もコーチングを行なう関口だからこそ、冷静に走りを分析してもらえる人間からのサポートの重要性を理解しているのだ。

「自分が教えているからこそ、コーチングの重要性は自分が一番分かっています」

「特に1年ぶりに乗るとなると、乗ることで疲れてしまって頭に酸素がいかず、冷静に走りを比べられないこともあります。走っている間に2台のマシンを比較してもらい、S字が遅いとか、ヘアピンで突っ込みすぎだとか、そういったサポートをしてもらえればと思っています」

「とにかく、自分のできる限りの準備を整えてきたので、楽しみです」

 

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