スーパーフォーミュラ 第11戦・第12戦鈴鹿

チャンピオンを獲る、そのためだけにやってきた……太田格之進、SF王座逃し悔しさ爆発も「やれることはやった」と後悔なし

太田格之進はスーパーフォーミュラのチャンピオンを獲得することはできなかったが、自身の今季の戦いには後悔はないという。

戎井健一郎

公開日時: 2025/11/24 3:19

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Kakunoshin Ohta, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

写真:: Masahide Kamio

 最終的に4人のドライバーによる大激戦のタイトル争いとなった2025年スーパーフォーミュラ。今季最多の3勝を挙げたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの太田格之進は、ランキング3位でシーズンを終えた。

 自身初の王座に向けて、過去4勝と相性の良い鈴鹿での最終ラウンドに乗り込んできた太田。しかし第11戦はスタートでの失速が響き、追い上げるも5位、第10戦はグリッド順位のまま3位という結果だった。ライバルに対して一歩抜け出すことはできなかったものの、王座の権利を残したまま最終戦である第12戦に臨んだ。

 4番グリッドの太田は、スタートでひとつポジションを落として5番手に下がると、6周目に早めのピットインを行ない、ポールシッターでポイントリーダーの岩佐歩夢(TEAM MUGEN)らをアンダーカットすることを狙った。ここでは逆転は叶わなかったが、岩佐、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)に次ぐ3番手でレース終盤を迎えた。

 このままの順位で終われば岩佐がチャンピオン、岩佐が佐藤に抜かれれば坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)がチャンピオン、はたまた太田が前の2台を交わせば太田がチャンピオン……それぞれの思惑が複雑に絡み合った。しかし太田は終盤にバイブレーションに苦しめられたこともあって上位2台に離されてしまい、そのまま3位に終わった。王座を手にしたのは岩佐だった。

 表彰式前のパルクフェルメでは、しばらくの間うなだれて顔を上げることができなかった太田。硬く握られた両拳がその悔しさを物語っていた。

 レース後の会見で太田は、チャンピオンを獲ることだけを考えて戦ってきた参戦3シーズン目は、王座こそ逃したものの“やり切った”1年だったと振り返った。

「悔しいという気持ちだけです」

「チャンピオンを獲るためだけに今年やってきましたが、優勝回数も1番多かったと思いますし、やれることはやったと思います」

 また最終ラウンドは“メンタルの戦い”になると話していた太田。とにかく優勝することにフォーカスしてレースに臨んだが、戦い終えた後には王座にこだわる気持ちがあふれたという。

「週末が近付くにつれて、チャンピオンを獲ることよりも、今週末勝ちたい、勝った先にチャンピオンがついてくるというマインドに変化していったと思います」

 そう太田は言う。

「結果的に勝てなかったことはまず悔しいですし、その中でもやっぱりどこかでチャンピオンを意識する気持ちを強く持っていたんだなとレース後に思いました」

「それでも、僕は気持ちで負けたとは思っていません。自分自身には満足していて、『よくやった』と思っています」

 

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