スーパーフォーミュラ 第5戦オートポリス

ギヤの次はタイヤ。2大会連続のトラブルでSF初優勝が幻となった岩佐歩夢、その胸中は「ノーコメント」……彼にできることは残されているのか?

スーパーフォーミュラ第5戦で初優勝を目前にしながらも、トラブルでチャンスを失った岩佐歩夢。心境を問われると「ノーコメント」と語るにとどめた。

戎井健一郎

編集: 2025/05/18 10:54

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN

写真:: Motorsport.com / Japan

 オートポリスで行なわれたスーパーフォーミュラ第5戦。岩佐歩夢(TEAM MUGEN)はトップ走行中のタイヤトラブルという不運により、無念のリタイアとなった。

 参戦2年目、14レースを戦って未だ優勝なし。岩佐歩夢がこれまでスーパーフォーミュラで見せてきたパフォーマンスを考えると、あまりにも不釣り合いな称号だ。岩佐は前回のもてぎラウンドでも、表彰台を争いながらシフトトラブルに見舞われ、悔しさを爆発させたばかりだった。

 今回のオートポリス戦も、会心のパフォーマンスだった。7番グリッドの岩佐はスタートで3番手までジャンプアップし、チームメイトの野尻智紀、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)を追いかけていた。そして14周目にピットインすると、ライバルよりも3秒ほど速いラップタイムで一気にマージンを稼ぎ、4周後にピットインした野尻と坪井のアウトラップを突いてオーバーテイクした。

 レースリーダーとなった岩佐は、セーフティカーランの後、25周目のリスタートでも問題なく首位をキープしていた。しかし27周目にスローダウン。岩佐は右フロントタイヤが外れそうだと無線で訴えたが、力なく止まったマシンの右フロントタイヤはナットが脱落していた。

 無線では「こんなんじゃ一生勝てないですよ」とチームに投げかけた岩佐。レース後の取材でも、その心境を問われると「……ノーコメントで」と一言。その場にしばしの沈黙が流れた。

「基本的には坪井選手よりもペースがあるように感じていました。だからこそ少し早めにピットに入り、アンダーカットを狙う形をとりました。セーフティカー明けも基本的には良いペースで、タイヤが他よりも数周古い中でも引き離すくらいのスピードがあったので、かなり良いパフォーマンス、スピードがあったんじゃないかと思います」

 レースをそう振り返った岩佐。スーパーフォーミュラはタイヤ交換を行なうインパクトレンチが鉄、ホイールナットがアルミと材質が異なるため、両方が鉄同士の場合と比べてミスやトラブルを誘発しやすいとは言われるが、いずれにしても一番起きてほしくないタイミングでトラブルが起きてしまった。

 これらは前回のギヤトラブルも含め、基本的に岩佐にはコントロールのできる事象ではないのだが、F1を目指す彼にとっては“努力賞”ではなく結果が求められるのは間違いない。こういったトラブルをなくすために、今後何か自分にできることはあると思うかと尋ねると、岩佐は「難しい話ですよね」と返し、さらにこう続けた。

写真: Masahide Kamio

「チームワーク(が大事)と一言で片付けられがちではありますが、それに対して僕が関与すべきかどうかという話もあります。例えばエンジニアとクルマを作り上げる上で自分がセットアップをこうしましょう、ああしましょうと言うのは、結局のところエンジニアの領域であって、ドライバーの仕事ではありません。そういったことをすべきでない領域もやはりあると思います」

「だから僕が今から何か口を出して、変えていかないといけないか、変えるべきなのかと言われると、正直そういう簡単な話ではないだろうなと思います」

「ただ、何もしないわけにはいきませんし、何かしらやっていかないといけないのかなとも思っています。自分がすべきことなのかどうか、できることなのかどうか、TEAM MUGENとして何かしら変えていかないといけないのか……そういうところはしっかりと冷静に判断したいですが、何かしら対応していかないと、結局同じことを繰り返すと思います」

 岩佐の試練は続く。

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 王者・坪井翔が今季初勝利で挽回開始! 岩佐歩夢の初勝利はトラブルでまたも潰える|スーパーフォーミュラ第5戦決勝レポート

次の記事 TGR-DCが迎えた“入れ替えの時”。生き残った小高と降格の平良、どちらも前を向く|スーパーフォーミュラ第5戦

More from

戎井健一郎



王座確定がかかる太田格之進、予選中タイヤ付け間違えのハプニングも、冷静な判断でペナルティを回避。エキサイトの理由も明かす

スーパーフォーミュラ

スーパーフォーミュラ

第9戦・第10戦富士

3 時間前

王座確定がかかる太田格之進、予選中タイヤ付け間違えのハプニングも、冷静な判断でペナルティを回避。エキサイトの理由も明かす



フラガの勢いが止まらない! 2戦連続ポール獲得。王座かかる太田はハプニング発生で4番手|スーパーフォーミュラ第10戦予選レポート

スーパーフォーミュラ

スーパーフォーミュラ

第9戦・第10戦富士

3 時間前

フラガの勢いが止まらない! 2戦連続ポール獲得。王座かかる太田はハプニング発生で4番手|スーパーフォーミュラ第10戦予選レポート



SFデビューの卜部和久が予選Q2進出のサプライズ。決勝は不可解なペースダウンも、次戦に意気込み「予選は完璧なメガラップを」

スーパーフォーミュラ

スーパーフォーミュラ

第9戦・第10戦富士

7 時間前

SFデビューの卜部和久が予選Q2進出のサプライズ。決勝は不可解なペースダウンも、次戦に意気込み「予選は完璧なメガラップを」

最新ニュース



Moto2インドネシア決勝|多重クラッシュで赤旗発生! 短縮レースをゲバラ制しタイトル争いさらに接近

Moto2

MOT2 Moto2

インドネシア

43 分前

Moto2インドネシア決勝|多重クラッシュで赤旗発生! 短縮レースをゲバラ制しタイトル争いさらに接近



マクラーレン代表、シンガポールGPスプリントでの同士討ちに憤慨「チームの利益以上に重要なことはない。奴らに改めてそれを伝える!」

F1

F1 F1

シンガポールGP

58 分前

マクラーレン代表、シンガポールGPスプリントでの同士討ちに憤慨「チームの利益以上に重要なことはない。奴らに改めてそれを伝える!」



もっとポテンシャルあったのに……ハミルトン、不安定になったマシンを悔やむ「決勝は2対1でプレッシャーをかけたい」

F1

F1 F1

シンガポールGP

1 時間前

もっとポテンシャルあったのに……ハミルトン、不安定になったマシンを悔やむ「決勝は2対1でプレッシャーをかけたい」



Moto3インドネシア決勝|マキシモ・キレス、独走勝利で2026年Moto3王者に輝く! 日本勢は山中がポイント確保

Moto3

MOT3 Moto3

インドネシア

2 時間前

Moto3インドネシア決勝|マキシモ・キレス、独走勝利で2026年Moto3王者に輝く! 日本勢は山中がポイント確保

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録