スーパーフォーミュラ 第6戦・第7戦・第3戦富士
人生一度きりの経験? 決勝レース1本だけ走る“ワンポイントリリーフ”に臨むKCMG野中誠太。厳しい条件で見せ場作れるか
スーパーフォーミュラ第3戦の代替戦に出走する野中誠太は、レースウィーク日曜午前にいきなりマシンに乗りこみ、決勝を戦うことになる。彼にとっては難しい状況だが、しっかりと力を出し切りたいと語った。
戎井健一郎
編集: 2026/07/17 10:46
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Seita Nonaka, KCMG
写真:: JRP
今週末のスーパーフォーミュラ富士ラウンドは、18日(土)に第6戦、19日(日)に第7戦が行なわれるだけでなく、19日(日)の第7戦の前には、中止となった第3戦オートポリスの代替レースが実施される。このイレギュラーなフォーマットにより、今後のレース人生で二度あるかどうかという特殊な経験をするのが、KCMGの野中誠太だ。
野中はKCMGのリザーブドライバーとして今シーズンを迎えたが、カッレ・ロバンペラの参戦休止により、開幕から出走機会が巡ってきた。トヨタの後任ドライバー選考が難航していたことから、野中は3大会に渡ってKCMG 9号車のドライバーとしてエントリーしていたものの、今回の富士大会以降はジュリアーノ・アレジがレギュラー起用されることが決まった。
しかし野中にはまだ“仕事”が残っていた。富士のレースウィーク日曜午前に行なわれる第3戦の代替レースは、オートポリスで実施済の予選結果が有効となる。したがって、同レースはこの予選を15番手で通過した野中に出走資格があるということになるため、第3戦のみ彼が9号車のステアリングを握ることになった。
野中にとっては、非常にチャレンジングな週末となる。金曜、土曜の走行セッションは全てアレジがドライブする中、日曜朝にいきなり9号車に乗り込み、わずかなレコノサンスラップ(※ダミーグリッドにつく前にコースチェックのため数周することができる)を経て25周の決勝レースを戦うことになるのだ。
レースウィークにサーキットにやってきて、決勝レースだけ走る……そんな経験はそうそうあるはずがない。金曜日に取材に応えた野中も「初めてです。今後もないでしょうね(苦笑)」と話す。
「なかなか未知ですよね。1周目から100%でいけることは絶対にないと思うので、まず現状の9号車のことを今日明日で理解して、決勝では25周の平均のラップタイムを最大限に上げていくことがやるべきことだと思います」
「1周目から全力で、というよりは25周総合的に見て出し切りたいです」
ちなみに9号車は、ロバンペラが参戦予定だった名残もあり、ハイテックがオペレーションする車両となっている。したがって開幕からの野中は、ハイテックがセットアップしたマシンに乗り込み、自らはドライビングに集中するという“ヨーロピアンスタイル”で走ってきた。
ただ今回の富士ラウンドに向けては、チームの方針にも変化があった様子だ。第6戦はアレジ、第3戦は野中、第7戦はアレジとドライバーを乗り換える中で、セットアップの変更はあるのかと尋ねると、野中はこう明かす。
「明日の様子を見てからですね。絶対にジュリアーノのセットじゃないといけないというわけではないので」
「ジュリアーノだけでなく、山下選手(KCMG 8号車の山下健太)のセットアップも見ながら、2台の良いものを取り入れていく形になります。今回からは“ハイテックのセットアップ”というものはなく、2台で同じ方向性となっています」
「9号車のフィーリングは(以前とは)かなり変わってるんじゃないかと思います」
野中にとってはやや間の悪い方針転換かもしれない。本人も、「僕的には、もう少し早めに……というところもあります(笑)」と本音が見え隠れ。新旧のアプローチは「もちろん良し悪しがある」と前置きしつつ、こう語った。
「ただ(チームとして)2台で総合的にレベルを上げていくという点では、そこのマッチングは難しい部分も正直ありました。前半戦を終えて、KCMG自体がパフォーマンスで苦戦しているのが現状なので、そこを大きく変える一歩として、方針を変えて臨む大会となっています。そこに僕がポンと乗る感じです(笑)」
「もちろんリザルトを残すのはもちろんですが、良いラップタイプを刻んだり、良い部分を吸収したりしながら、自分のパフォーマンスアップに繋げていけたらと思っています」
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