予選レポート

スーパーフォーミュラ 第6戦・第7戦・第3戦富士

濡れた路面が番狂わせ起こす! タイトル争う太田&岩佐、富士マイスター坪井までもがQ1ノックアウト……ポールはオサリバン|SF第6戦富士

スーパーフォーミュラ第6戦の予選は、ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)がポールポジションを獲得した。

戎井健一郎

編集: 2026/07/18 1:39

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Zak O'Sullivan, TEAM IMPUL

Zak O'Sullivan, TEAM IMPUL

写真:: Masahide Kamio

 7月18日(土)、富士スピードウェイでスーパーフォーミュラ第6戦の公式予選が行なわれた。ポールポジションを獲得したのはザック・オサリバン(TEAM IMPUL)だった。

 週末3レースという怒涛のフォーマットで開催される、7月の富士ラウンド。夏休みシーズンの到来を告げるこの大会は金曜日に2回のフリー走行が行なわれ、土曜日は第6戦の予選から行なわれた。

 しかしながら天候は芳しくなく、降り続いた雨の影響でサーキット上空は霧に包まれた。セッションが無事行なわれるか心配されたが、直前になって視界も改善され、定刻通り8時15分にQ1のA組がスタートした。

 コースは水が多く残っており、A組はほとんどのマシンがウエットタイヤでコースイン。その中でJuju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)のみがスリックタイヤを履いていたが、コンディションにはマッチしておらず、作戦失敗となってしまった。

 セッション前半は1分34秒台のタイムがトップとなっていたが、終盤はオサリバンを皮切りに、33秒台にタイムを入れるマシンも出始めた。その中でA組トップ通過を果たしたのは、1分33秒786に入れたルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)。2番手以下、小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)、オサリバン、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、ロマン・スタネック(Buzz MK RACING)がQ2進出を果たした。

 一方、同じくウエットコンディションだったフリー走行からパフォーマンスの低さを訴えていた岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)は、セッション終盤にタイヤを交換してラストアタックに向かったがタイムは伸びず、11番手でQ1敗退。予選22番手というまさかの結果に終わった。

 岩佐は昨年の富士戦(第9戦)でも、予選で濡れた路面に足をすくわれてクラッシュ。この時はポールも狙えるポテンシャルがあったが、痛恨のピットレーンスタートとなったことがある。岩佐にとって、雨の富士は鬼門となりつつある。

 また、2週間前のテストで絶好調だったイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)も、A組7番手でノックアウト。この後のセッションの波乱を匂わせるには十分であった。

 続くB組では、路面コンディションは大きく変わらず。セッション序盤から多くのマシンが1分33秒台にタイムを入れていたが、劇的なタイム改善はなかった。

 残り3分というタイミングで上位につけていたのは、フリー走行で好調だった太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)ら。しかし彼らは最終盤を前にウエットタイヤのピーク性能を使い切ってしまったからか、野村は残り2分半でタイヤを交換、太田は各車がラストアタックに入る頃にガレージに戻ってしまった。

 そんな中、ルーキーの小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)がトップ浮上。最終的にはそのタイムを野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)が塗り替え、B組トップ通過を果たした。その他、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)、福住仁嶺(NTT docomo business ROOKIE)、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、野村が通過となった。

 一方、太田はライバルのタイム更新により7番手まで落ち、Q1ノックアウトとなった。太田は金曜のフリー走行でも様々なコンディション下で精力的に周回し、FP1、FP2共にトップタイムをマーク。ライバルに対してアドバンテージを得られたと自信を覗かせていただけに、まさかの敗退となった。これで、ポイントリーダー(太田)とランキング2番手(岩佐)が揃ってQ1で姿を消した。

 また、富士で無類の強さを誇るVANTELIN TEAM TOM’Sの坪井翔でさえも11番手に沈み、グリッド後方からのスタートが確定。これで誰がポールシッターとなるのか、全く分からなくなった。

 迎えたQ2では、牧野、佐藤がスリックタイヤでコースインするギャンブルに出るも、やはりまだ適切に作動させるコンディションにはなっておらず、後にウエットタイヤに履き替えた。いずれにせよQ2に関しては10分間同じウエットタイヤで走り続けるドライバーはおらず、一旦タイムを出してからタイヤを履き替え、ラストアタックに向かっていった。

 一発勝負のアタック合戦がスタートすると、まずはスタネックが1分32秒663でトップに、それを小林、大湯が僅差で塗り替える中、オサリバンが1分32秒166をマークし、ライバルに大きなギャップをつけてトップに。自身にとって参戦2年目で初、インパルにとっても久々のポールポジションを手中に収めた。

 2番手は大湯で、3番手はブラウニング。4番手小林、5番手スタネックと、トップ5のうち3人がルーキードライバーという稀に見る番狂わせの予選であった。同日は10時35分より、日曜に行なわれる第7戦の予選が行なわれた後、16時15分から第6戦決勝が実施される。

 

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