スーパーフォーミュラ富士テスト:2日目も福住仁嶺、大湯都史樹のホンダ勢にトヨタ勢の平川亮が肉薄
富士スピードウェイで行なわれたスーパーフォーミュラ第2回公式合同テストの2日目は、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの福住仁嶺が総合トップタイムをマークした。
福住仁嶺 Nirei Fukuzumi(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
Masahide Kamio
2021全日本スーパーフォーミュラ選手権の第2回公式合同テスト2日目が富士スピードウェイで行なわれた。同日の総合トップタイムをマークしたのは福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)で、タイムは1分21秒687だった。
開幕前最後の走行機会となる富士テストもこれが最終日。午前のセッションは午前8時50分、少し肌寒いながらも雲ひとつない絶好のテスト日和でスタートした。序盤からタイムシートの上位に顔を出したのは、初日と同じ顔ぶれ。平川亮(carenex TEAM IMPUL)、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、福住らがトップタイムを更新し合う展開となった。
2時間のセッションが折り返しを迎えた頃、タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE) のマシンが最終パナソニックコーナーの前でストップ。これでセッションは赤旗中断となった。
本人曰くトラブルによりアンチストールシステムが作動してしまったとのことで、牽引されながら自らのガレージに戻ったが、その後セッションに復帰している。
カルデロンのマシンを回収するために振られた赤旗はすぐに解除され、再びマシンがコースに。セッション残り30分を迎えようとする頃には福住が1分21秒687というタイムをマーク。大差でトップに浮上した。その後は関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)のマシンがピットレーン入口付近でストップしてしまったため2度目の赤旗掲示。走行時間は10分弱残っていたが、そのまま再開されることなく終了となった。関口によると、アタック中に振動が原因で突然キルスイッチが作動してしまったことがストップの原因のようで、重大なトラブルではなかったようだ。
午後のセッションも快晴の下でスタート。午前トップタイムの福住や同2番手の大湯らは午後にロングランを重点的に行なったとのことで、他のドライバーも午前より積極的にマイレージを稼いでいた。
このセッションはこれまでとは打って変わり、トヨタ/TRDエンジン勢のドライバーが上位を占める展開となった。中嶋一貴、宮田莉朋のKuo VANTELIN TEAM TOM’Sが相次いでトップタイムを更新すると、残り6分というタイミングで平川が1分22秒148をマーク。その後他のドライバーも計測最終周で続々と自己ベストを更新するも、誰も平川のタイムを上回れないままチェッカーとなった。なおこの午後セッションは、今回の富士テストで唯一赤旗が一度も出ないセッションとなった。
午後セッションのトップ3は平川、宮田、中嶋だったが、2日目の総合タイムは福住、大湯、平川というトップ3に。これは初日の総合トップ3と全く同じ顔ぶれである。
2日間を通してホンダ/M-TECエンジン勢が軒並み上位のタイムを記録する富士テストだったが、そこに常に割って入るタイムを記録していた平川のパフォーマンスを、大湯も警戒している様子。「平川選手はどのコンディションでも上位にいます。大外しすることがないですね」と評していた。
2021年のスーパーフォーミュラ開幕までは、既に2週間を切っている。開幕戦は4月3日、4日に富士スピードウェイで行なわれる。
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