【SF】P.MU/CERUMO・INGING立川監督「1周目で結果が決まってしまった」

スーパーフォーミュラの2017年開幕戦が鈴鹿サーキットで行われ、P.MU / CERUMO・INGINGは国本3位、石浦4位を獲得した。

 2017年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦は、走行距離203㎞、35周のスプリントレースで争われ、P.MU/CERUMO・INGINGの国本雄資が3位表彰台を獲得。石浦宏明も4位でフィニッシュし、2台揃っての上位入賞を果たした。

 決勝日の鈴鹿サーキットは雲一つない快晴に恵まれた。今大会では決勝レース中に「タイヤ1本以上の交換」が義務付けられており、午前中のフリー走行では各チームが様々な戦略のシミュレーションを行っていた。P.MU/CERUMO・INGINGもピットワークのシミュレーションを行いながら石浦が7番手タイム、国本が11番手タイムを記録。午後の決勝に向けてモチベーションを高めていった。

 フリー走行が行われた午前9時の時点では、気温22℃、路面温度は25℃を指していた。お昼を過ぎると、気温は23℃とさほど変わっていなかったが、強い日差しが影響し路面温度は37℃まで上昇。3万5000人の観客が見守る中、午後1時40分に決勝レースがスタートした。

 予選2番手、4番手の国本と石浦はコースのイン側グリッドからのスタート。アウト側とはいくらか路面状況が違っていることもあり、二人は絶妙な動きだしを見せたものの石浦はポジションキープ、国本は1つ後退し3番手でオープニングラップを終了した。2周目を終えたところでまずは石浦がピットへ入り、右フロントタイヤの1輪を交換しコースへと戻っていく。これを確認したかのように、翌周には国本がピットイン。同じく右フロントタイヤのみを交換しピットを後にした。1周前にコース復帰した石浦はここが逆転のチャンスとハイペースで周回していたが、国本の前に出ることはかなわず。レース序盤にタイヤ交換を済ませる作戦を選択したチームのピット戦争は3周目でいったん落ち着き、そのままコースにとどまる作戦を選択しステイアウトした上位7台の後ろ、8番手と9番手に国本と石浦がつけ周回が重ねられていった。

 上位陣のピット作業の戦略と早さによって最終的な順位が逆転してしまうため、2台は見えない敵と戦うようにプッシュを続けていく。レースが中盤戦に差し掛かったところで前のマシンがピットに入るたびに国本と石浦は一つ一つ順位を上げ、22周目には3番手と4番手まで順位を取り戻していた。残る上位2台のピットインの機会を伺いながらの後半戦になるかと思われたが、このタイミングで1台のマシンがスプーンカーブでスピンし、コース上でストップしてしまう。これを排除するためセーフティカーがコースに入ることになった。

 セーフティカーにキャッチされる前に上位2台がピット作業を済ませてしまったことで、戦略的な逆転がかなわなかった国本と石浦。しかし、ギャップも大幅に縮まり、27周目のリスタートではオーバーテイクシステムも駆使しながら前のマシンに襲い掛かっていった。結果的に抜ききることはできず、国本が3位、石浦は4位でチェッカーを受けたが、2台揃って上位フィニッシュを果たしたことでチームランキングはトップのトムスと3ポイント差の2位。練習走行時の不振から脱することに成功し、ポイント獲得を達成した。次戦の舞台はチームが得意とする岡山国際サーキット。開幕戦での悔しさを晴らすべく、表彰台の頂点を目指す。

ドライバー/#1 国本雄資
「全体的に、うまくいかないレースでした。スタートでは山本尚貴選手に抜かれてしまい、走り出してみるとクルマのバランスもあまり良くなくいいペースで走れませんでした。実はマシンに不具合を抱えていて、アジャストはしてレースには臨んだのですが、そこも完全には改善されず厳しいレースになりました。ピットのタイミングは1周前に入った石浦選手に合わせるようにして、そこでは抜かれることはなかったのですが、前の2台には離されてしまい悔しいレースでした。気持ちを切り替えて、岡山では速さを取り戻していいレースをしたいと思います」

ドライバー/#2 石浦宏明
「スタートはそこまで悪くなかったのですが、相手のほうが若干良かったですね。スタート前からピットインは2周目と決めていたので予定通りに入りました。僕が入ることで前にいるマシンたちも反応してくるだろうなと思って、アウトラップはすごくプッシュしたのですが、そこで順位を上げることはできませんでした。そのあとは前にマシンがいたことでなかなか自分のペースで走れず、チームからは『なんとか自力で抜けないか』と言われてはいたのですが、タービュランスの影響も大きく、抜けるほど近づくことができなかったです。予選で僅差で負けたことや、スタートで前に出られなかったことが今日のすべて。周りのペースに左右されない状態で自分のレースができればもっと良い結果が得られると思うので、今回の反省点を次に活かしていきたいです」

監督/立川祐路
「終わってみれば、1周目の順位のまま結果が決まってしまいました。戦略を含めて前に出られればと思っていたのですが、前の2台はペースも早かったですね。予選に関してはうまくタイムを出せましたが、決勝を見据えたテストが万全ではなく、そういう部分で今一つだった感はありますが、シーズンはまだ始まったばかりです。次の岡山は国本も石浦も得意としているサーキット。チームとの相性もいいですし、ここで巻き返しを図りたいです」

総監督/浜島裕英
「スタートで前に出られなかったことも残念ですが、今回は平均のラップタイムも今ひとつでした。だから前のマシンには少しずつ離されていく展開になってしまいましたね。岡山では挽回のレースを見せられるよう、頑張っていきたいと思います」

【P.MU/CERUMO・INGINGプレスリリース】

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第1戦鈴鹿
サブイベント Sunday Race
サーキット 鈴鹿サーキット
ドライバー 石浦 宏明 , 国本 雄資
チーム セルモ
記事タイプ 速報ニュース