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SF第6戦岡山:決勝|山下健太が初優勝! 山本がキャシディを1点リードし最終戦に

スーパーフォーミュラ第6戦岡山の決勝レースが行われ、KONDO RACINGの山下健太が優勝した。

山下 健太(KONDO RACING)

写真:: Masahide Kamio

 2019全日本スーパーフォーミュラ選手権の第6戦が岡山国際サーキットで行われた。68周の決勝レースを制したのは山下健太(KONDO RACING)で、スーパーフォーミュラ初優勝を飾った。

 前日の公式予選Q3でトップタイムを記録したのは平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。ポールポジションという絶好の位置から、第5戦もてぎに続いての2連勝を狙う。2番手には山下、3番手には国本雄資とKONDO RACING勢が続いた。一方、ポイントランキング首位のニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)は10番グリッド、同2番手の山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は16番グリッドと後方からのスタートとなった。

 なお、今回からタイヤ交換に関する特別規則が設けられた。これまでピットインのタイミングには制限がなかったが、岡山戦では『先頭車両が10周目の第1セーフティカーラインを交差した時点から、先頭車両が最終ラップに入るまで』にピットインし、異なるスペックのドライタイヤに交換する必要がある。

 なお、スタートタイヤに関してはソフトタイヤが12台、ミディアムタイヤが8台。上位陣では平川、国本がソフト、山下、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がミディアムをチョイスした。

 サーキット上空は少し雲が増えてきたとはいえ、気温30℃、路面温度は37℃という暖かいコンディションの下でレースが行われた。

 レースがスタートすると、平川は首位をキープして1コーナーを抜けた。福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)はスタートを決めて5番グリッドから3番手に浮上。さらにリボルバーコーナーで山下を交わして2番手でオープニングラップを終えた。

 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)は1周目に早くもピットイン。ミディアムタイヤからソフトタイヤに交換した。前述の通り、これでは2スペックタイヤ使用義務を消化したとはみなされず、もう1度タイヤ交換をする必要があった。

 8周目、2番手を走っていた福住がアトウッドカーブでコースオフ。グラベルに捕まりリタイアとなった。これによりセーフティカーが出動した。

 セーフティカーラン中の10周目、タイヤ交換義務消化が可能となったこのタイミングで、多くのチームが動いた。アレックス・パロウ、牧野任祐のTCS NAKAJIMA RACING勢や山下など、ミディアムスタート勢が続々とピットインし、ソフトタイヤに交換した。

 ピットアウトした牧野だが、タイヤがパンクしているのかマシンがふらついており、スピードが上がらない。幸いセーフティカー中ということもあり、何とかマシンをコントロールしてピットへと向かい、タイヤを再度交換した。

 11周目、前の周にミディアムタイヤに交換したばかりの山本が再びピットイン。このタイミングで給油とソフトタイヤへの再交換を済ませた。この変則的な2ストップ作戦を行うことで、実質的にミディアムタイヤを使わずレースを走りきることができる。山本の他にも、塚越広大(REAL RACING)、UOMO SUNOCO TEAM LEMANSの2台が同様の戦略を採った。

 13周目にレースが再開。ソフトタイヤスタートのマシンがステイアウトしたため、平川、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)、ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)、野尻智紀(TEAM MUGEN)といった上位オーダーとなった。なお、この時点でコース上の19台全てがソフトタイヤを装着している。

 ピットレーンで接触があった牧野には、ドライブスルーペナルティが科されてしまった。牧野は30周目にそれを消化した。

 33周目、2番手の石浦が突如スローダウン。右フロントタイヤがパンクしてしまっており、緊急ピットインを強いられてしまった。石浦はその後3周走ったが、再びピットに戻り、そのままガレージにマシンを収めてしまった。

 40周を終えた時点でのトップ3は平川、キャシディ、アウアー。2スペックタイヤ使用義務を消化しているドライバーに限れば、7番手の山下、8番手の中嶋が実質的な上位につけていると言える状況だった。

 オープニングラップから一度も首位を譲らず周回を重ねていた平川だったが、キャシディが1秒差以内に接近してきた。さらに、そこに後続のアウアー、野尻、小林らが追いつくという展開となった。

 小林は51周目に2度目のピットストップを行い、再びソフトタイヤに履き替えた。これで2スペック使用義務を消化したことになる。

 タイトルを争う山本に対してマージンを稼ぎたいキャシディだったが、平川のペースに付き合う格好となってしまった。しかし、57周目のヘアピンコーナーでついにオーバーテイク。首位に浮上した。彼はその後一気にペースを上げ、自己ベストに迫るタイムをマークした。

 平川は59周目にピットイン。大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)の後ろ、13番手で復帰したが、その直後にコースオフしてしまい、ポイント圏内への再浮上は厳しいものとなってしまった。続く60周目にキャシディもピットインし、こちらは7番手でコースに戻った。

 63周目、小林がヘアピンコーナーでキャシディのインに飛び込む。リボルバーコーナーでラインはクロスし、イン側のキャシディがスピン。これにより大きく後退してしまった。

 64周目にアウアーがピットインしたことで、コース上の全てのマシンが2スペック使用義務をクリア。これで首位は山下となった。

 途中セーフティカーが入った影響により、68周を完了する前に規定の1時間30分を迎えることとなり、予定より2周少ない66周でチェッカーが振られた。終盤にトップに立った山下がそのまま逃げ切り、スーパーフォーミュラ3年目にして待望を初優勝を果たした。

 2位には中嶋が入り、今季初めての表彰台となった。3位はハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)。父エイドリアンが見守る前で、スーパーフォーミュラ初入賞を表彰台で達成した。

 なお、入賞圏内にいた小林は最終ラップのパロウを抜こうとした際に接触があったようでヘアピンコーナーでコースオフ。チェッカーフラッグを受けられなかった。

 この結果によって、最終戦を前にしてタイトル争いは5名に絞られた。7位に入り2点を加えた山本が29ポイントでランキング首位に返り咲き。無得点のキャシディは28ポイントのままでランキング2番手となった。ランキング3番手は25ポイントのパロウで、ここまでが自力タイトルの可能性を残した3名となる。そしてライバルの状況次第とはなるが、今回優勝した山下(21ポイント)、そして小林(19ポイント)にも逆転タイトルの可能性が残されている。

 最終戦鈴鹿は、優勝したドライバーにボーナスポイント3点が与えられる。つまり、ポールトゥウィンを達成すれば、ポールポジションの1点も加えて14点を獲得することができる。

【リザルト】2019全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦岡山:決勝結果

順位 ドライバー チーム 周回数 タイム 前車との差 ポイント
1 Japan 山下 健太 Kondo Racing 66 1:30'52.967     10
2 Japan 中嶋 一貴 Vantelin Team TOM'S 66 1:30'55.307 2.340 2.340 8
3 United Kingdom ハリソン ニューウェイ B-MAX with Motopark 66 1:30'57.012 4.045 1.705 6
4 Spain アレックス パロウ TCS Nakajima Racing 66 1:30'58.278 5.311 1.266 5
5 Austria ルーカス アウアー B-MAX with Motopark 66 1:31'04.141 11.174 5.863 4
6 Mexico パトリシオ オワード Team Mugen 66 1:31'05.499 12.532 1.358 3
7 Japan 山本 尚貴 DoCoMo Team Dandelion Racing 66 1:31'08.669 15.702 3.170 2
8 Japan 大嶋 和也 UOMO Sunoco Team LeMans 66 1:31'10.730 17.763 2.061 1
9 Japan 野尻 智紀 Team Mugen 66 1:31'17.428 24.461 6.698  
10 New Zealand ニック キャシディ Vantelin Team TOM'S 66 1:31'25.863 32.896 8.435  

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