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第3戦決勝|山本尚貴、盤石のレース運びで今季初勝利。ランク首位がっちりキープ

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第3戦決勝|山本尚貴、盤石のレース運びで今季初勝利。ランク首位がっちりキープ
執筆:
2019/06/23 13:52

スーパーフォーミュラ第3戦SUGOの決勝が行われ、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの山本尚貴が今季初勝利を挙げた。

 2019全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦SUGOの決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が危なげないレース展開で今季初優勝を果たした。

 前日に行われた公式予選は、Q3が赤旗により途中終了となったため、ポールポジションの山本を除いた7台が十分なアタックをできないという波乱のセッションになった。そんな中、野尻智紀(TEAM MUGEN)が2番グリッド、ルーキーのルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)が3番グリッドを獲得した。

 スタートタイヤは20台中13台がミディアムタイヤを選択。上位陣では山本、アウアーがソフトタイヤ、野尻、塚越広大(REAL RACING)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がミディアムタイヤをチョイスした。

 スタート前の気温は24℃、路面温度は33℃。コース上には日差しが照りつけており、今回のラウンドでは最も暖かいコンディションの下で68周の決勝レースがスタートした。

 スタートでは山本が難なくホールショットを奪い、逃げの体勢に入っていく。5番グリッドの小林は4番手に順位を上げた。

 今季はソフトタイヤの保ちが良いため、ミディアムスタートのマシンは早々にピットインし、ソフトタイヤで残りのレースディスタンスを戦う作戦が定石とされている。よって今回も多くのドライバーが1周目を終えた段階で続々とピットロードに向かっていった。野尻、小林に加え、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)らもピットインした。

 ミディアムタイヤ勢は軒並みスタートから10周以内でソフトタイヤにスイッチしたが、平川だけはミディアムタイヤでステイアウトし、20周を走ってピットイン。塚越の後ろ16番手でコースに復帰した。

 首位の山本がこのまま独走モードに入るかに思われたが、2番手のアウアーは山本とのギャップを約2〜3秒の範囲に収め、離れずについていく。さらにコース全長が短いため、レース序盤でタイヤ交換をしたマシンが早くもバックマーカーとして山本の目の前に現れた。

 レースは3分の1を消化して、上位は山本、アウアー、牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)のオーダー。タイヤ交換を済ませたマシンの中では、野尻が先頭。そこに福住、キャシディが続いた。山本と野尻のギャップは約38秒。ピットレーン走行とタイヤ交換作業によるロスタイムを考えれば、首位キープにはかなり微妙なラインである。

 しかし、上位陣が1周1分08秒台後半〜1分09秒台前半の範囲で走行を続けるのに対し、野尻、福住らのペースは振るわない。1分09秒台中盤〜後半に落ち込むラップが多く、山本と野尻の差は残り20周で50秒にまで広がった。

 残り20周、4番手を走っていたニューウェイが上位陣では最初に動く。しかし、ピット作業中にマシン後方から煙が上がり、マシンを降りることとなってしまった。

 上位3台は残り18周でピットへ。牧野はアウアーの前でピットアウトしたが、コースに出るやいなや挙動を乱し、再びアウアーが前に。牧野のマシンはトラクションをかけるタイミングでふらついており、後続にずるずると抜かれた後、再度ピットインした。

 これで唯一タイヤ交換をしていないアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)が首位に。以下山本、アウアー、野尻のオーダーとなった。野尻は56周目の1コーナーでアウアーのインをつくが、体勢を乱しスピン。グラベルに捕まってしまい、無念のリタイアとなった。

 野尻のマシンを回収するため、セーフティカーが出動。パロウはこのタイミングでピットインし、福住の後ろ6番手でコースに復帰した。

 レースは残り8周で再開したが、リスタート時に坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)がSPコーナーでスピン。横を向いてストップしたため、再びセーフティカー出動することとなった。

 残り3周、安全確保が完了したため、レースはリスタートとなった。首位を狙いたいアウアーだったが、バックマーカーに引っかかってしまい、その隙をついた小林が2番手に浮上した。

 山本は危なげなくトップチェッカー。今季初優勝をポールトゥウィンで飾り、ポイントランキング首位をがっちりとキープした。

 2位に入ったのは小林。ソフトタイヤで67周を走りきり、昨年の第6戦岡山以来の表彰台を獲得した。対して3位のアウアーはSFデビュー3戦目にして初の表彰台。フロントロウからスタートし、山本に食らい付くという印象的な速さを見せた。

 4位キャシディはピット作戦がピタリとはまり、3戦連続の入賞でこちらもランキング2位をキープした。以下パロウ、福住、山下、石浦までが入賞となった。

→【リザルト】スーパーフォーミュラ第3戦SUGO決勝結果

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この記事について

シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第3戦:SUGO
サブイベント 決勝
執筆者 戎井健一郎