スーパーフォーミュラSUGO大会、ピットレーン出口位置が再変更。“昨年型”と同じく「結局見えづらい」可能性も?
スポーツランドSUGOで行なわれるスーパーフォーミュラ第5戦では、昨年変更されたピットレーン出口の位置が再度変更される。
写真:: Masahide Kamio
2022年のスーパーフォーミュラも、前半戦最後のレースとなる第5戦を迎えた。舞台となるスポーツランドSUGOでは今回、昨年とは異なるピットレーン出口を使用するようだ。
SUGOではかつて、ピットレーンからの合流地点は2コーナーを立ち上がってすぐの場所に設けられていた。しかし、2020年秋〜2021年春にかけて行なわれたピットエリア等の改修工事と時を同じくして、ピットレーンが延長されて3コーナーで合流するレイアウトに変更されたのだ。
以前の合流地点は2コーナー立ち上がり(2020年10月撮影)
Photo by: Tomohiro Yoshita
この新レイアウトの合流地点で2021年のスーパーフォーミュラ及びスーパーGTが開催された訳だが、ピットアウトしたドライバーと本コースを走るドライバーのラインが交錯しかねないようなレイアウトとなってしまっていたため、ドライバーからも懸念の声が聞かれていた。
その後SUGOでは2021年11月~2022年3月にかけて第2期の改修工事が行なわれ、西ピット棟に続いて東ピット棟も生まれ変わった。そしてピットレーン出口の合流地点も再調整され、昨年使用したピットレーン出口をインカットするようなレイアウトとなっている。
スーパーフォーミュラのドライバー達は土曜日の走行開始を前に、コースウォークで新たなピットレーン出口を確認。TEAM MUGENの笹原右京にその感想を聞くと、「思ったことは、線がめっちゃ多い(笑)。しょうがないことですが、走っていてどれがどれだか分かるかが不安ですね」と一言。ただ今大会においては、昨年のレースで使用されていたピットレーン出口にパイロンが置かれており、ドライバーが間違ったレーンを通らないような処置がなされている。
昨年までの合流コースはパイロンで行き止まりに
Photo by: Masahide Kamio
昨年のレースでドライバー達が懸念していたことのひとつに、ピットレーンを走っているドライバーから見た視認性の悪さがあった。山本尚貴は昨年、「今のクルマでは横を向いても後ろが見えるわけではないので、(ピットロードから)3コーナーで合流する時は後ろにクルマがいるのかどうかよく分からないんです。ですから、3コーナーでは接触しないように本コース側が気を付けて走らないといけません」と語っていた。
こういった問題は、新レイアウトとなることで解決されるのか? 笹原は走ってみなければ分からない部分もあるとしながらも、「結局見えづらい」可能性があると指摘した。
「個人的には昔の合流の仕方が一番良かったんじゃないかなと思います」
「去年のレイアウトの何が問題だったかというと、(ピットロードから)2コーナーを立ち上がってくる時に後ろから来る(本コースの)クルマが見えないという点でした。昔のSUGOのレイアウトであれば、ピットロードから出る瞬間、ミラーに後ろが映るんですよ。だから分かりやすかったです」
「今のレイアウトでも(ピットレーンから2コーナー付近に)出てきた瞬間はミラーで見えるんですけど、ピットレーン出口に対してちょっと(アウト側に)振るようなアプローチをすると、結局(合流時に)見えないんですよね。振らずに行けば見えるかもしれないですが、そうなるとその先でスピードに乗りづらいですからね」
「なので、どうなるんだという点はクエスチョンです。明日走ってみないと分からないですね」
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