ハプニング続出だった第5戦鈴鹿、レース中のトラブル原因まとめ
2020スーパーフォーミュラ第5戦鈴鹿の決勝中に起きたアクシデントやトラブルなどの原因をまとめた。
写真:: Masahide Kamio
鈴鹿サーキットで行なわれた2020全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の決勝レースは、トラブルやアクシデントが続出する大波乱のレースとなった。
今回は12月5日(土)に第5戦、12月6日(日)に第6戦が行なわれるという変則スケジュールとなっているスーパーフォーミュラの鈴鹿ラウンド。そのうちの1レース目となる第5戦は決勝スタート前から様々なトラブルが発生した。
まず最初に起きたトラブルはスタート前のグリッド試走。予選2番手を獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)だったが、スプーンカーブ手前で突然ストップしてしまった。野尻によると、データ関係の部分で誤作動が発生してしまい、スロットルが効かなくなってしまったとのこと。「急にプツンと止まってしまった感じでしたが、グリッドで対処してもらって、レースは問題なく走れました」と状況を説明した。
フォーメーションラップ開始時には2コーナーで関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が突然ストップしてしまった。19号車を担当する柏木良仁エンジニアによると、こちらもスロットル関係のトラブルで、スロットル・バタフライがうまく機能しなくなってしまったとのこと。レース後にマシンが戻ってきてECUを交換したら問題は解消したとのことだが、詳しい原因は現在も究明中だという。
またフォーメーションラップ中にピットインした大嶋和也(ROOKIE Racing)も車両にちょっとした不具合があったとのことで、修復してレースに復帰していった。
レーススタート直後の1周目には牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)がダンロップコーナーでコースオフしスポンジバリアにクラッシュした。実はスタート直後の2コーナーでチームメイトの大湯都史樹と接触があり、その時に牧野は右リアホイールを破損。そこでタイヤの内圧が下がっていき、ダンロップコーナー進入時にタイヤがパンクしてしまったのだという。「明日また頑張ります」とコメントした牧野だが、悔しい表情をみせていた。
なお、大湯はレース前の8分間ウォームアップでダブルチェッカーをしてしまい、レース後に罰金5万円の裁定が下された。
さらにレース前半の10周目には2番手を走っていた福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)にもトラブルが発生。ヘアピンを立ち上がったところでスローダウンしてしまい、そのままピットに戻ってリタイアとなった。吉田則光監督によると、ギアボックス関係のトラブルが出てしまったとのこと。明日の第6戦までには問題なく修復を終えられる予定だとレース後の記者会見で語っていた。
レース中盤の18周目には松下信治(Buzz Racing with B-Max)が130Rでスピンし、マシン後部から大クラッシュを喫した。特に他車との接触はなく、原因は左リアタイヤのパンクチャーでコントロールを失ったとのこと。かなりインパクトのあるクラッシュだったように見えたが、本人は怪我などはないという。
午前中の予選を含めると、数え切れないほどのトラブルやアクシデントが起きる大荒れの1日となったが、今回は翌日も第6戦が予定されており、予選は9時15分にQ1がスタートする予定となっている。このため、トラブルやクラッシュに見舞われたチームは日が暮れた現在もマシンの修復作業に追われている。
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