【スーパーフォーミュラ】野尻智紀、完璧な強さでシーズン3勝目。王座獲得に大きく前進「TEAM MUGENの強さを感じられた週末」
TEAM MUGENの野尻智紀が、スーパーフォーミュラの第5戦もてぎを完勝。これでシーズン3勝目となり、王座獲得が大きく近づいた。今回はいつもとは違う体制で臨むことを強いられたが、その影響はなかったと野尻は語る。

スーパーフォーミュラの第5戦もてぎを制したのは、TEAM MUGENの野尻智紀だった。野尻はこれで今季3勝目……5戦中3勝という強さで、シーズンを席巻している。
今回のレースでも野尻はポールポジションからスタート。1周目には2番グリッドからスタートした関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)らがプレッシャーをかけてきたが、これを抑え込むとその後はピットストップのタイミングで首位を明け渡すシーンがあったものの、全車がピットストップを終えた段階では先頭に戻り、そのままチェッカーを受けた。
「率直にものすごく嬉しいという思いがあります」
野尻はレース後の記者会見でそう語った。
「レースはスタートが大事だと思っていました。どういうスタートをするのかという部分は、今回変えて来たりしていたので、入念にスタート練習やデータの合わせ込みをやっていきました。それが良い方向に出て、スタートがうまくいったんです」
「どの選手も1周目が勝負だと思っていたはずです。そこは防ぎ切ることができたので、あとは自分のペースをしっかり守るということを心がけて走りました」
3勝目を挙げたことで、チャンピオンに王手がかかった形となった野尻。しかしこのまま攻めの姿勢を崩さないつもりだと語った。
「監督も、この攻めの手を緩めることなく、ということを仰っていたと思います。僕も当然そう思いますし、監督がそういう風に思ってくれているのも、とても心強いことだと思います。チームの皆さんと協力しながら、次のもてぎでも良いレースができるように準備していきたいと思います」
なお今回のレースには、いつものレースとは違うスタッフで臨んでいたと、野尻は語る。
「今回はメンバーの入れ替わりがありました。連携して仕事するのは難しいと思いますが、乗っていてもいつもとは何も変わりのないクルマだったと思いますし、他の部分でもしっかりと連携が取れていました。改めてTEAM MUGENの強さを感じた週末でした」
これについて、チームの田中洋克監督は、スタッフが帯同できなかった理由こそ明言は避けつつも、次のように語った。
「メカニックの何人かが、ある事情があってもてぎに来られなくなってしまいました。そのため、スーパーGTのメンバーも加えて、サーキット入りすることになりました」
そう田中監督は語った。
「これまでとはコンビネーションが変わったりしましたので、細かい部分のミスやピット作業など、何か起きてしまうんじゃないかと心配していました。でも、さすがは我々のチームのメカニックです。見事にきっちりとやり切ってくれました」
TEAM MUGENは、スーパーフォーミュラとスーパーGTに参戦しているが、それぞれのメカニックを分けているのだと田中監督は語る。
「完全な専任というわけではありませんが、スーパーGTとスーパーフォーミュラで、スタッフを分けている部分があります。今回はスーパーGTのメカニックにサポートで入ってもらう形になり、一緒に戦いました」
「普段から社内で一緒に仕事をしていますので、スーパーGTかスーパーフォーミュラかは関係なく、プロフェッショナルとして仕事をしています。それぞれのマシンの専門的な部分はありますが、常に同じ働きができるようにということをやってきています。心配はしていましたが、やり切ってくれたことについては嬉しく思っています」
スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ決勝順位速報:野尻智紀がポールトゥウィン! 今季3勝目
【スーパーフォーミュラ】1周目に追突され無得点の福住仁嶺、逆転タイトルは望み薄に「残念だけど、次戦リベンジする」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。