TEAM MUGEN、夏の富士でダブル表彰台。田中洋克監督「良いチームになったなと思う」
TEAM MUGENの田中洋克監督は、笹原右京が優勝、野尻智紀が3位に入った富士スピードウェイでのレースを振り返り、「良いチームになった」と喜んだ。
笹原右京と野尻智紀, TEAM MUGEN
Masahide Kamio
スーパーフォーミュラの2022年シーズン第6戦が富士スピードウェイで行なわれ、TEAM MUGENの笹原右京が優勝。チームメイトの野尻智紀も3位に入り、TEAM MUGENとしてはダブル表彰台という好結果となった。
笹原にとって今回の勝利は、スーパーフォーミュラでの初優勝。チームの田中洋克監督はレース後に会見に応じ、笹原がついに優勝を手にしたことを喜んだ。
「とにかく右京選手がこうして勝ってくれて、本当に何より嬉しいです」
「速さはあったんですがなかなか噛み合わなくて、トラブルであったり、運が悪かったりと結果が出せなかったんです。今日は逆に運が味方についたという面もあるんですけども、セーフティカーが入るタイミングをチームとドライバーがよく確認しながら、ベストなタイミングでした。これはこれでひとつ、チームとドライバーの良かった部分でもあります。そういう中で勝てたのは本当にすごく嬉しいです」
そう語る田中監督は、勝負の鍵となったピットストップのタイミングについて次のように説明する。
「右京は最初から(ピットインのタイミングを)引っ張るという想定ではあったんですけども、中団に埋もれたポジションでもあったので、最小の周回数で入るということも当然考えました」
「ただ、前にいる選手と同じタイミングで入っても、同じ序列でコースに戻るだけなので、そこは前の選手等々を見ながら3回か4回、タイミングを見計らいました。20周以上走ったところで、セーフティカーが入ったりイレギュラーなことがあれば即座に入ると決めていたので、あまりタイミングに迷うことなくピットに入ることができました」
また田中監督は、笹原の強みを次のように評価する。
「右京選手は一発(の速さ)を持っているんです。クルマづくりっていう面ではまだ野尻に追いついていない部分もあるんですが、大湯(都史樹)とコンビを組んで走っているスーパーGTもそうですが、一発の速さ、思い切りという部分ではすごく魅力のある選手ですね」
「それをうまく活かして、チャンピオンを獲れるようなドライバーになってもらえればいいなと思っています」
前述の通り、今回TEAM MUGENはダブル表彰台。特に野尻は、ドライバーズランキングでのリードを広げる貴重な3位となった。しかもチームランキングでも首位に浮上することになった。
「野尻に関しては早めのピットインを行ない、王道というか勝ちにいくというレース展開を想定していました。予定通りミニマムで(ピットに)入って、クルマも悪くなかったので思い通りの展開ではあったんですが……結果論でしかないんですがこういう結果になりました。まあ3位でも悪くなかったので、良かったと思います」
「野尻はずっとポイントリーダーでしたが、なかなか右京がポイントを獲れなかった。今日まとめてポイントを獲って、チームランキングでも2位に相当大きく差をつける結果になりました。このまま逃げ切れたらいいなと思っています」
「チームはシーズン前のテストや昨年からそうですが、速いクルマを維持するために、本当にいろいろな取り組みをしています。良いチームになったなと思います」
「夏の富士はこれまで結果が出ていなかったです。今日は涼しかったですが、夏の富士で結果が出せれば、どこのサーキットに行ってもある程度安定してスピードを保てる、良いチームになるんじゃないかなと思ってます。良いチームで雰囲気も良いですが、今度はこれをキープしていくのは本当に難しいことだと思っています」
「他のチームも頑張ってきてますし、それ以上のことをこれからやらなくちゃいけないと考えています」
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