スーパーフォーミュラ 第7戦:もてぎ
予選でTEAM MUGENの2台に先行許した宮田莉朋。現在ポイントリーダーと同点のランキング2番手も「王座のことはあまり気にしていない」|SF第7戦もてぎ
スーパーフォーミュラ第7戦もてぎの予選で8番手に終わった宮田莉朋。タイトル争いの真っ只中だが、王座のことはあまり気にせず、自分たちのベストを尽くすだけだと考えているようだ。
戎井健一郎 Jamie Klein
編集: 2023/08/19 11:37
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全9戦で争われる2023年のスーパーフォーミュラはすでに終盤戦に突入しており、第7戦もてぎを前にした段階では、宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)がリアム・ローソン(TEAM MUGEN)を1ポイントリードしランキング首位に立っていた。そして同大会の予選では、20点以上のビハインドを背負うランキング3番手の野尻智紀(TEAM MUGEN)がポールポジションを獲得。一方でローソンは3番手、宮田は8番手に終わり、タイトルを巡る争いは俄然激しくなってきた。
実は宮田にとって、もてぎはあまり相性の良くないサーキット。スーパーフォーミュラへのフル参戦1年目の2021年に予選4番手を獲得して以降、上位グリッドを獲得したことはない。ましてや昨年のレースではグリッド最後列も経験した。そのため宮田は、Q2に進めただけでも進歩だと語る。
「そもそも、もてぎでは2021年に4位になって以降、予選の成績が良くありません。去年も真面目に走ったのにQ1でビリだったので、大きな進歩かなと思っています」
「もてぎでどうやって速く走ることができるか分からない、手探りの状態です。もてぎだけに限って言えば、チャンピオンを争えるような状態にはいないのが正直なところです。理想は6番手以内でしたが、Q2に行けただけでも僕としては大きな進歩です」
ローソンが予選ポイント1点を加算したことで、同点ながらランキング2番手に後退した宮田にとっては、決勝でTEAM MUGENの2台がグリッドの前方にいることは厄介な状況と言える。仮に予選順位のままでフィニッシュとなれば、ローソンに点差を離される上に、野尻にも一気に追い付かれてしまうことになる。
しかし宮田は「チャンピオンのことはあまりに気にしていない」と、あっけらかんとしている。
前戦富士から2戦続けてグリッド2列目までをホンダ/M-TECエンジン勢が独占したことは、トヨタ/TRDエンジンユーザーの宮田にとっても思うことがあるのかもしれない。以前もホンダエンジン勢の好調さに危機感を示していた宮田だが、自分にできることはチームと共にベストを尽くすことだと語るにとどめた。
ライバルのTEAM MUGENの2台が上位につけたことについて質問すると、宮田は次のように答えた。
「僕に言えることは『頑張ります』ということだけですね」
「チャンピオンを獲ることは本当に大変です。もてぎに関しては、自分たち自身が手探り状態ということもありますし、過去の流れも考えても、無限が(上位に)来るのは明らかだと思っています」
「チャンピオンのことは、富士からあまり気にしていないというか……ベストを尽くせばチャンピオンを獲れるかもしれない、という感覚です」
「もちろん、チャンピオンを獲れることが一番ですし、今年はみんなの頑張りと努力の結果で2勝してチャンピオン争いができているのは事実です。ただ、僕らだけではどうしようもない部分もあるので、チームと共に頑張るだけです」
■同郷キャシディの助言も受けたローソン、3番グリッド確保に安堵
Liam Lawson, TEAM MUGEN
Photo by: Masahide Kamio
一方、ローソンは予選3番手を確保したことに安堵しているようだった。彼はQ2で好タイム出せるか心配していたようだが、Q2の最後でようやく満足のいくアタックができたという。
「ミヤタとの位置関係を考えても良い結果だ。マシンにパフォーマンスがあることも分かっていたんだけど、僕としては(Q2で)タイムを上げられるかが心配だった」
ローソンは予選をそう振り返る。
「Q2の最後のラップにようやく、良いタイムを出すことができた。プラクティスもQ1もタイムが出なかったから、うまくいってホッとした」
ローソンが走ったQ1のA組は、Q1のB組の走行を挟んでQ2に挑むため、路面状況の変化が大きく、適応が難しい可能性がある。ローソンはそこを心配していたようだが、今回もてぎにやってきていた同郷の“先輩”、ニック・キャシディからアドバイスを受けたという。
「Q1Aは晴れていたけど、そこから曇ってきて路面温度はどんどん下がっていたみたいだ。路面状況が良くなっているのは分かっていたけど、(B組が)速かったのを見るとやっぱり心配だった」
「でもニックは僕のところへ来て『そこは気にしなくていい、タイムはついてくるから』と言ってくれたんだ」
「Q1Aのみんなは大抵その辺りで苦労したと思う。僕もいつも苦しんでいたから、ああいうアタックができた良かった。1.2秒タイムを上げないといけなかったから、マシンはまるで別物だった」
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