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野尻智紀、逆転でのチャンピオン獲得に向けて宮田莉朋との差縮める「明日はエキサイティングな1日になる。僕らは精一杯戦うだけ」

スーパーフォーミュラ第8戦を制した野尻智紀(TEAM MUGEN)は、ランキング首位の宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)との差を6.5ポイントに縮めた。残る最終決戦に向け「精一杯戦う」と意気込みを語った。

Tomoki Nojiri, TEAM MUGEN, Ritomo Miyata, VANTELIN TEAM TOM’S

 鈴鹿サーキットで行なわれているスーパーフォーミュラの2023年最終ラウンド。土曜日に行なわれた第8戦は、大クラッシュにより赤旗終了となったため3周終了時点での順位が最終結果となったが、ポールポジションからスタートした野尻智紀(TEAM MUGEN)が優勝。ランキング首位の宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)とのポイント差を縮め、日曜日の最終戦に駒を進めることになった。

 野尻は午前中に行なわれた予選で、赤旗中断による不運、チームメイトでありチャンピオン争いのライバルでもあるリアム・ローソンによるブロックなどに見舞われたものの、渾身のアタックでポールポジションを獲得。決勝レースでも、順当なスタートを切って首位を堅持した。

 しかし5周目に大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING)と笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)が130Rでクラッシュ。笹原のマシンがデブリキャッチフェンスを飛び越えてしまうほどの大きな事故となり、赤旗中断となった。そしてフェンスの修復に時間がかかることが分かったため、レースはそのまま赤旗終了。3周目終了時点の順位が最終結果になることとなった。

 この結果、野尻はランキング首位でありこのレースで2位に入った宮田とのポイント差を6.5に縮め、日曜日の最終戦に挑むこととなる。

「こういうレースの終わり方は、皆さんが望んだ形ではなかったと思います。でもまずは(クラッシュした)彼らの無事を祈って、また早く彼らと一緒にレースができたらと思います」

 まず野尻はそう大津と笹原を気遣った。幸いふたりとも命に別状はなく、意識もしっかりしていると伝えられているが、日曜日の最終戦は揃って欠場することとなった。

「自分のレースの話をしますと、今日はスタートがすごく良くて、ポジションをキープして1コーナーに入ることができました。それが非常に大きな要素だったかなと思います」

「でもペースは宮田選手の方が速いと思っていたので、仮に僕が10周目に(ピットに)入れば、飛ばしてくるんだろうなと勝手に予測していました。先頭を走っていたものの、この後の展開はそれほど優しいモノにはならないだろうと思っていたんです」

「(レースが赤旗終了となったことは)残念ではあるものの、チャンピオンシップのことを考えれば、ポイント差を縮められたということで、自分たちに流れが来ているなと思います」

「明日は、僕らとしてもファンの皆さんにとっても、予想がしにくいエキサイティングな1日になると思います。選手たちは精一杯戦うだけだと思いますし、なんとか力を出し切りたいと思います」

 6.5ポイント差に縮まった宮田との差。しかし野尻としては、まだ宮田の背中が見えたわけではないという。

「現状では、背中はあまり見えていないと思います」

 そう野尻は言う。

「ただ差が縮まっているのは事実ですし、明日の予選がさらに大きな意味を持ってくる展開になってきたかなと思います。それはつまり、(決勝での)1位と2位ではもらえるポイントが5点違うので、その5点差を切ってくると、緊迫感が増してくると思います」

「明日の予選は、自分自身にとってもプレッシャーがかかります。そういう意味も含めて、よりエキサイティングなモノに近付いてくるかなと思います」

 今回の第8戦の結果、野尻のチームメイトであるローソンの獲得ポイントが88.5となり、タイトル争いからは一歩後退した。この状況についてTEAM MUGENの
田中洋克監督は、最終戦でチームオーダーを発する可能性を示唆している。

 野尻はこれについて、「チームが決断すべきこと」だとしつつ、チームが全力でチャンピオンを掴もうとしていることは心強いとも語った。

「オーダーは、どちらかがチャンピオンの権利を手にしているという状況でなければ出されないと思います。そこはチームが決断すべきところですし、僕は単にどうすればチャンピオンになれるかということを考えながら、力を振り絞るだけだと思います」

「チームがそうやって色んなことを考えてくれているのは、ドライバーとしては心強いところもあります。最後は皆と喜べるように頑張らなきゃなと思います」

 そして明日の最終決戦に向け、野尻は次のように語った。

「見ている感じ、宮田選手のブレーキングの良さは感じました。少なくとも今のままでは良くないなと思います」

「大きな変更をしても今の自分たちを上回るところはないと思いますし、小さなこと……ドライビングもセットアップも、少し上積みが欲しいなというところですね」

 

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