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岩佐歩夢、予選Q2で痛恨のクラッシュも前を向く「富士の経験が不足しているために起きたミス……でも攻めるべき場面だったと思う」

スーパーフォーミュラの第9戦予選Q2で、トップを狙う速さがありながら痛恨のクラッシュを喫してしまった岩佐歩夢。しかしミスであると認めつつも、「あそこは攻めるべき場面だった」と語り前を向いた。

Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN

Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN

写真:: Masahide Kamio

 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)は、スーパーフォーミュラ第9戦富士の予選Q2で最速タイムをマークしながらクラッシュ。このクラッシュについて岩佐は、自分の経験不足であることを認めつつも、ペースを緩める理由はなかったと語った。

 富士スピードウェイは10月11日(土)、朝から雨に見舞われた。そのため、スーパーフォーミュラの予選はQ1からウエットコンディション。そんな中で岩佐はQ1のA組を首位で通過すると、その後のQ2でも他のライバルよりも頭ひとつ抜け出すペースを発揮し、首位に立ち続けていた。

 しかし残り1分前後というところで、コカ・コーラ コーナーの立ち上がりで岩佐のマシンはグリップを失い、コーナー外側のタイヤバリヤにクラッシュ。これによりセッションは赤旗中断となった。

 岩佐は赤旗中断の原因となったことで、当該セッションのタイム全てを抹消。さらにエンジンにもダメージがあったことで交換を余儀なくされ、決勝レースをピットレーンからスタートすることになった。

 その決勝レースは、降雨による悪コンディションのため常にセーフティカーが先導する状況。そしてコンディションの改善が見込めないことで赤旗中断、そのまま終了することになった。岩佐としては、ポジションを上げるチャンスを掴むことはできなかった。

「単純に、コース上の川に足をすくわれて、クラッシュしてしまったという感じです。雨量が増えていく状況で、1周ごとの変化の差が大きかったんです」

 岩佐は予選Q2でのクラッシュについてそう語る。

「僕は雨の富士を走ったことが全くなかったので、(チームメイトの野尻智紀から)こういうところが危ないよとか、色々とアドバイスをいただいていました。ただコンディションが変化していく中で、1周前には余裕で全開で通過できたラインを通れなくなってしまったんです」

「そこはどれだけ自分がマージンを取るか、抑えていくかという話です。ビビって抑えることは簡単にできますが、そのあたりのバランスの取り方を、単純にミスしただけかなと捉えています」

「そういう細かいところに関しては、経験不足でした。それでも他の選手はコントロールしていますし、そのあたりの駆け引き、どれだけ攻めるかという部分に関しては、自分としては反省点です」

Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN

Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN

写真: Masahide Kamio

 ただ岩佐としては、結果としてクラッシュに繋がったとしても、攻め手を緩めるべきシーンではなかったと考えているという。

「あそこでマージンを取ったり、アタックを止めるというのは、簡単にできた話ではあるかもしれません。しかし各車ともタイヤも暖まってだんだんコンディションに慣れて、タイムが上がっていたので、そこはペースを緩める理由にはならなかったと思います」

 またクラッシュするまで常に最速タイムをマークしていたことは、ある意味自信に繋がったようだ。

「マシンの手応えは良かったんです。フィーリングが完璧とかそういうわけではなく、もっとできることは確かにあります。でも結果を見ていただいた通り、僕は常に速かったですし、頭ひとつ抜け出ることができていたと思います。最後のラップもコンマ7秒かコンマ8秒ほど2番手に対してつけられていたので、もちろん速かったと思います」

 12日(日)の富士スピードウェイは、晴れまではいかないものの、ドライコンディションになることが予想されている。岩佐曰く、ウエットコンディションの時ほどのアドバンテージはないかもしれないとしつつも、準備をより進め、やり返すと誓った。

「昨日のフィーリングでいえば、トップの周辺にはいますけど、今日の雨の中でのようなひとつ抜け出したパフォーマンスはないと思います。なので昨日の振り返りをもう少し進めて、明日に向けて準備を進めていきたいです」

 そう岩佐は言う。

「今日のことは考えても仕方ないですし、明日やり返すしかありません。もちろんミスはミスで、色々と細かい反省点はあります。でもあの場面は、正直攻めていく場面だったと思います。ですから、そこ(今日のクラッシュ)に関しては、あまり深く考えていないです」

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