19年導入予定の次期車両『SF19』は、より追い抜きしやすいマシンに
2019年に導入される予定の次期マシン『SF19』について現状が報告され、コンセプトを維持しながらも追い抜きのしやすいマシンになるようだ。

2017全日本スーパーフォーミュラ選手権の最終戦が開催されている鈴鹿サーキットで行われたプレスカンファレンス『サタデーミーティング』にて、現在スーパーフォーミュラで使用されているSF14に代わって2019年に導入予定の次期車両『SF19』について、現状が報告された。
会見には、同シリーズを運営する日本レースプロモーション(JRP)の倉下明社長と、白井裕技術顧問、ダラーラアウトモビリ社のアンドレア・ポントレモリCEOが出席した。
「以前から次のクルマのことを検討していましたけれども、今日ある一定の情報をお伝えできるようになりました。SF14の素晴らしい性能が、スーパーフォーミュラの魅力を大きく増すことに貢献してくれました。ダラーラさんにはとても感謝していますし、そういう経緯を踏まえて2019年デビューの予定のクルマの準備を進めています」と倉下社長は語った。
SF19シャシーの詳しい諸元は未定なものの、SF14の持っていた「Quick & Light」というコンセプトを継続しながら、安全性能は2016年のFIA安全基準を満たすように開発が行われている。
パフォーマンス面では、他車と接近した際のコントロール性を改善することで、追い抜きがしやすくなり、シリーズとしてのエンターテイメント性と競技性の両立を目指しているという。
さらに、オーバーテイクを促進する方法としては、現在も使用されているオーバーテイクシステムが継続採用される。
また、2018年からF1マシンに搭載されるコックピット保護デバイス『ハロ』については、スーパーフォーミュラでの搭載は未定ながら、SF19に搭載することが可能なように準備が進められているとのことだ。
白井技術顧問は現状と比べてシャシーで1秒、タイヤで1秒のタイムアップを目指していると述べた。
SF19は2018年の7月にテスト車両での走行がスタート、2019年1月には各チームにデリバリーが開始される予定だ。
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この記事について
シリーズ | スーパーフォーミュラ |
執筆者 | 松本 和己 |